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STEP80 スタッフが思ったように動いてくれない時の考え方

一人でお菓子の製造販売をはじめて、
だんだん軌道に乗ってきて忙しくなってきた!
一人だと時間が足りない!もっとやりたいのに限界だ!
と思ってきたら、スタッフを雇うという方法がありますね。

実際には雇用契約ではなく業務委託契約かもしれませんが、ここではどちらであっても「雇う」と表現したいと思います。

スタッフを雇った生徒様から度々、

「スタッフが思ったように仕事をしてくれないんです」

「お菓子を作れると言ったから採用したのに、仕事をお願いしたら全然作れなかったんです」

というようなご相談を頂くことがあります。

私もこのnoteの執筆時点で3人の従業員を雇っています。
私もまだまだ未熟な経営者ではありますがスタッフが思ったように仕事をしてくれない!って思う時は正直言ってあります。
(このメール、社員も読んでるけど)

でも、そう思うのって、実はスタッフじゃなくて雇っている自分自身の考え方に原因があるのです。




●言った事をやってくれるとは限らない

自分が雇う側にいると、お金を払ってるんだから言われたことをやってくれるのが当たり前って思いますよね。

確かにそうではありますが、実際のところ言われたことをやるといっても、ひとりひとりこれまでの経験や常識が違うので同じ伝え方をしても同じように捉えてくれるかはわかりません。

パティシエもいろいろなお店で働いてすごく経験を積んでいた人でも、別のお店に行ったら全く仕事のできない人として扱われてしまうこと、よくあるのですよ。
なので、前回お伝えしたように作業ならばわかりやすく伝えることが大事です。


●「即戦力」は難しい!?

でももっと大事なことがあります。
私が人を雇うときに忘れないように意識していることなのですが、それは
人を雇って最初から全てが楽になることはありえないということ!

言い換えれば、雇ったスタッフが即戦力になるということはなかなかないということです。
むしろ、人を雇ったら最初は一人の時よりも大変になるのです。

どんな仕事もそうですが、新人さんが入るとまず仕事を覚えてもらわないといけませんし、覚えてもらうために自分の時間を割いて説明をしなくてはいけません。

そうなれば仕事は進まないのでむしろ働きはじめは今までより辛くなります。

でも、その辛い時期を経てだんだん仕事を覚えてもらうと少しずつ効率が上がっていきます。
どれくらいで仕事を理解してくれるのかはその人との相性もあります。
これは働いてみないとわからないことですね。

この、辛い時期が必ずあるというのを理解していないと「せっかく雇ったのに全然仕事してくれない!!もうやだ!」ってなるのです。

そしてもう一つ大事なこと。
それはお菓子屋さんのスタッフの場合、ほとんどの場合は自分より優秀な人は入ってこないということ。

だって、お菓子屋さんで働きたいって思うのって、そのお店で勉強させてもらいたいって感じる時が多いですよね。
だからあなたのお菓子やお店に憧れている人が働きたいとやって来る確率が高いです。

つまり、自分に憧れてくれている人なのでほとんどの場合は、自分に憧れてくれている人が自分よりも仕事ができることってないです。

そこの前提はしっかりわかっていたいですね。


●スタッフの得意分野を理解しよう

でもね、基本的に自分より優秀じゃない人が入ってきますが、しばらく働いているとそれぞれの人に個性や得意分野があるということがわかってきます。

そこに気がついてまた別の角度から仕事を任せると、そのスタッフ自身の
得意分野を伸ばして、雇っている自分にはできないお仕事を助けてくれるのです。

だから今私の会社の社員は確かにお菓子の包装や食品表示については、私よりも知識や技術が未熟なところがありますがみんなそれぞれの得意分野があってその得意分野においては全員私より優秀です。

↑自慢の社員たち!

人を雇うのは投資のようなものだと思っています。
最初は勇気を出して雇ってもすぐには結果が出ないかもしれない。
でも、じっくり向き合っていくとだんだん成長してくれて、自分が思う以上の結果を出してくれることがあります。

もちろん、途中でお互いの考え方が違ったりして退職してしまうこともあるけれど、それも含めて経験だし長い目で見て自分にとってプラスになるのかなと思っています。

もし、皆さんがスタッフを雇って、あーもーなんでできないの!!!って思ったらちょっと一呼吸おいて考え方を見直してみてくださいね。

では、次回は久しぶりにお菓子の食品表示のお話していきましょう!
お楽しみに!


この記事は内野未紗が配信する
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