見出し画像

STEP85 そのこだわりは自己満足かもしれない

あなたはお菓子を作っていて、「ここにこだわっている!」という部分、ありますか?

例えば…
チョコレートは〇〇社のもの!
小麦粉はイタリア産の〇〇!
などなど…
そのこだわりはきっと、「この材料を使うとおいしくなるから!」ですよね!?
職人ならみんなそういう風に自分のレシピにこだわりを持っています。

ここで、よくある勘違いが…
「こだわりの材料でおいしい物を作っていればお客様は買ってくれるはず!」というもの。

残念ながらこれ、ちょっと違います!!!



●そのこだわりは自己満足かもしれない

おいしい材料を使っておいしいお菓子に仕上げるのはもちろん大事です!
でも、どんなにこだわって作っても、そのこだわり、お客様が求めていることですか?

そう、あなたのこだわりが、お客様が求めていることでなければお客様の心には響かないのです!

例えば…これは私がお菓子屋さんで働いていた時の経験です。
その時いたお菓子屋さんは、できる限り国産の材料を選び、フルーツなども契約した農家さんのものなどで作ることを心がけているお店でした。

とある郊外の駅で催事出店した際に、いつものお店で売れる宣伝文句の

「できるだけ国産の素材を選んで、体に優しく作りました」

「このケーキの柑橘は〇〇県でこだわりの栽培をしている、〇〇さんから特別に分けていただいたものです」などなど

自分たちのお菓子の素材の素晴らしさをたくさんお話しして接客していました。

しかし、いつもならこのセリフでしっかり売れるのに、この催事会場では思ったように売れなかったのです。

皆さん、なんで売れなかったと思いますか?

それは郊外のその地域においては、野菜も果物も東京より鮮度の良いものが簡単に手に入るから!です。

東京で私たちにとって貴重な〇〇栽培などのこだわりの素材は、普段から接している身近な素材と大きな差はなかったのです。

普段から触れているものと似ていたらそんなに魅力を感じないですよね。

それに気がついてからは一気に宣伝の仕方を変えました。
私がいたお店は当時東京にしかなかったので

「東京から初めて〇〇県に来ました!」

「普段は東京でしか買えません」

「この商品は通販もしていません。
東京以外で買えるのは今はここだけです!」

というところで興味を惹きつけて、お客様を集めました。
お話しする中でもちろんこだわりは伝えますが、あくまでもお客様が
求めていることにフォーカスして伝えるようにしたらどんどん売れるようになったのです。

自分がこだわっているポイントも、お客様によっては全く魅力を感じないこともあります。


●売る場所やお客様によって伝え方を変えよう!

こだわりを持つことは良いことなのですが、売るためには売る場所やお客様によって伝え方を変えるというのが大事です!

そうしないと、「ただ自己満足で高い材料使ってる店だな」って思われてしまいます。
お客様の目は厳しいのです…!

皆さんのお菓子、きっとこだわりがいっぱいだから、お客様にぜひ、食べてもらいたいじゃないですか!!

だからお菓子がおいしく作れることと同じくらい、売り方も大事なんです!

あなたのお客様には、どんなことを伝えたらお菓子の魅力が伝わりますか?考えてみてくださいね!

次回は読者様からのご質問にお答えします!
お楽しみに!


この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない!プロのお菓子に変わる!
お菓子包装と食品表示お店テク無料メール講座」
のバックナンバーとなります。

▼続きはこちら▼

▼なぜnoteでバックナンバーを公開するのか▼

▼メルマガ登録はこちらから▼
STEP1から順に配信されます。このバックナンバーをすでにご覧くださり、途中から配信をご希望の場合は、ご登録時のメールに返信でSTEP何番から配信ご希望がお知らせください。

▼最新情報をお伝えしているwrapped公式LINEはこちら▼


いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。


#wrapped #お菓子作り #お菓子製造 #お菓子販売 #菓子包装 #ラッピング


いいなと思ったら応援しよう!