
STEP60 生ケーキの箱詰め、テープで固定しないとダメですか?
ひとり分サイズのケーキを箱に詰める時、ケーキが箱の中で動かないように固定しますよね!
こんな感じで入っていたりしますが…
↓ ↓ ↓

皆さんは買ったケーキがしっかり固定されて「取り出しづらい!」と思ったことはありませんか?
逆に、「帰って開けたら崩れていた…」ということはありませんか?
ケーキの固定をする際、しっかりテープでとめるのと取り出しやすいようにあまり固定しないで入れるのと、どちらが正しいのでしょうか?
●生ケーキの箱詰め、テープで固定しないとダメですか?
ここまでnoteを60記事を読んでくださっている皆さんならきっとお分かりだと思います。
正解は…
どんなお客様かによって固定の仕方を変える!
です!
私は7年間お菓子屋さんで働いて、色々なお店でケーキを売りましたがお店によっても、ヴァンドゥーズ(販売員)によってもケーキの固定の仕方って違うんですよ!
もうね、本当に、お菓子を売る仕事をしていても、社内異動や転職で
違うお店に行くたびに毎回カルチャーショックを受けます。
●駅直通の百貨店の場合
例えば、私の場合駅直結の百貨店のケーキ屋さんに配属だった時は原則、
とにかくしっかり!!セロハンテープでがっちり!とめていました。
なぜなら、その後満員電車で帰る方ばかりなので揺られても崩れないようにという配慮です!!

雑な言い方になるかもしれませんが、実際には固定していてもいなくても崩れる時は崩れます。
でも、固定していないで崩れたらお客様は「固定してないから崩れたに違いない!」と思ってしまいやすいですが、きちんと固定してあるとお客様は
「これだけ固定していても崩れたのなら私の持ち運びもちょっとは悪かったかも…」
と思ってくださる可能性が上がります。
もちろんケースバイケースなので、実際にお店の固定が足りないことが原因であることもあるのですが、百貨店というたくさんの方が来店されて色々なところに持ち運ばれるお店では、色々なご意見をいただくのでしっかり固定することで保険をかけている感じですね。
●路面店の場合
ですが、全く同じ会社の別店舗に異動したら本当にびっくりしました!
ご近所の方が多い路面店は原則、とっても簡単に入れて、取り出しやすさを最優先にしていました!
厚紙を少しだけ使ったこんなにシンプルなとめ方でも良いのです。
↓ ↓ ↓

路面店に配属になってすぐに、百貨店の感覚で固定していたら「そんなに固定しなくていいから」と先輩から怒られて、「こんなに簡単でいいの?」と思いながらも指示に従い、ドキドキしながら渡していましたが、その路面店では簡単な固定でもケーキが崩れていたというクレームは全然ありませんでした。
でも路面店でもお子さん連れのママさんが自転車でお越しの場合にはいつもよりもしっかりめにとめたり!
百貨店でもお年寄りの場合にはあえて簡単な固定だけで取り出しやすくしたり!
お店の状況と、お菓子の状態と、それぞれのお客様に合わせて対応していました。
そう、その時に合わせて臨機応変に対応するのがプロです。

●他店の生菓子を買って研究しよう!
私はこれまでケーキの箱詰めを研究するために、たくさんのお店でケーキを買って分析していますが本当にケーキの固定の仕方ってお店ごとに全然違います。
お菓子ラッピングを教えている人間としては、「こうやって詰めるのが正解」というのを見つけて皆さんにお伝えしたいところですが、ケーキってそれぞれ形も違うし、お客様も違うし、一言で言い切れないところがあるなと感じます。
そう、これはいつも言っていますが お菓子の包み方に唯一無二の正解はないのです。
それは焼き菓子だけじゃなく生菓子だって同じ。
おいしさと安全がお客様の口に入るまで保たれて、崩れないようにとか、コストをかけすぎないようにというお店の都合と、
取り出しやすくて、開けた時に見栄えもするというお客様の要望とを
両方かなえられるのが一番良い包装です。
ケーキの包み方ひとつとっても入れ方は無限大!
まずはあなたがお好きなケーキ屋さんの包み方をしっかり分析してあなたが自分で包むときはどうするか考えてみてください。
そうそう、皆さん、ケーキの箱詰めといえば大体セットで聞かれる質問があるのです。
それは保冷剤について!
それは次回にお話ししますね!
この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない!プロのお菓子に変わる!
お菓子包装と食品表示お店テク無料メール講座」
のバックナンバーとなります。
▼続きはこちら▼
▼なぜnoteでバックナンバーを公開するのか▼
▼メルマガ登録はこちらから▼
▼最新情報をお伝えしているwrapped公式LINEはこちら▼
いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。
#wrapped #お菓子作り #お菓子製造 #お菓子販売 #菓子包装 #ラッピング