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STEP127 乾燥剤を入れないクッキーはプロとしてありえない?

よく、このお仕事をしていると
「うちの近所のお菓子屋さんで包装がヤバいお店があるんです!
先生、指導に行ってほしいわ…」

と言われることがあります。

もちろん、全く知らない相手でその方が望んでいないのに、いきなり指導しに行くことはしませんが、そういう時に「そのお店、包装がやばいってどんなところがヤバいんですか?」とお聞きすると結構な確率で買ってくる言葉が「クッキー売っているのに乾燥剤も入れていないしシーラーもしていないのですよ!」です。

正直言って私はこれだけを聞いても別にダメなお店だとは思わないです。



●必ずしも乾燥剤や脱酸素剤を入れることが正解とは限らない

このnoteや無料メール講座を読んでくださっている人は、しっかり勉強してくださっているのでお菓子の包装の大切さをしっかり理解してくださっていると思います。
いつも読んでくださりありがとうございます!

どんなにおいしく作っても、包装がいい加減だったらお菓子のおいしさって保たれないのですよね。

でも、気をつけてほしいのは乾燥剤や脱酸素剤を入れることが正解とは限らないということ!

乾燥剤や脱酸素剤の知識が身につくと嬉しくなって何でもかんでも乾燥剤や脱酸素剤を入れてシーラー密封したくなります。
でも、それって本当にあなたのお菓子に合っているでしょうか?

突然ですがスターバックスさんを思い浮かべてください。

スターバックスさんで出来立ての香り高いラテを購入する時ショーケースを見たらおいしそうなチョコレートチャンククッキーが!
「ラテと一緒に今食べよう!」そう思って注文したら、店員さんがその場で透明な袋に入れて乾燥剤を入れてシーラーで密封してそれから渡されたら…

「いやいや、今すぐにラテと一緒に食べようと思っていたのに!過剰包装!
開けるのめんどくさっ!!!」
って思いませんか?

こういう時、乾燥剤いらないですよね?
シーラー密封もいらないです。
だってその場ですぐ食べてしまうのですから。
紙袋か何かに入れてその場で手渡しで十分です。


●包装が逆に誤解を招くこともある

私はスターバックスさんで働いたことはありませんが店内でクッキーをゼロから製造しているとは思えないので、おそらく、スターバックスのセントラル工場のようなところでクッキーを作って運ばれてきていると思います。
おそらくその時点ではきちんと密封されているのだと思います。
(何個入りかは不明)

でもお店で開封して店頭に並べた時点でそのクッキーは「早く食べたほうがいいもの」になるわけです。

それであればわざわざ乾燥剤を入れたりシーラー密封したりしてまるで日持ちがしそうな雰囲気でお客様に渡すのは危険ですよね。
当日中に食べてほしいのに開けなければ日持ちがしそうだという誤解を招く包装になるのです

何でもかんでも乾燥剤や脱酸素剤を入れて密封すればいいというわけではないとおわかりいただけましたか?


●あなたのお菓子に合った包装を考えよう!

これ、小さなお店でも同じです。

クッキーと一言で言ってもレシピも、食べてほしいお客様やシチュエーションも、つけたい賞味期限も、コストをかけられるかも全部お店によって違うのです。
だから、きちんと自分で考えた条件に合っていて責任を持てるのなら、別に乾燥剤を入れなくてもいいしシーラーもしなくていいのです。

wrappedのコース生様も乾燥剤も脱酸素剤もフルに学んで身につけて
全部理解した結果「自分のお菓子には必要ない」と結論づけた方もいます。

それって高いお金を払って無駄な学びだったのでは?と思いがちですがみなさん口を揃えて
「きちんと学んだからこそ乾燥剤や脱酸素剤を入れていない理由をきちんと堂々とお客様にも保健所にも説明ができるので学んでよかったです!」
と言ってくださいます。

何も考えずに乾燥剤や脱酸素剤を入れないのと、しっかり理屈を理解したからこそ自分のお菓子には必要ないと結論づけているのは全く違います。

自分のお菓子に乾燥剤や脱酸素剤が本当に必要なのかわからない方はぜひwrappedで学んでくださいね!

次回はいただいたご質問にお答えします!


この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない!プロのお菓子に変わる!
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いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。


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