STEP161 お菓子屋さんで働いておけばよかったと思っているあなたへ
お菓子屋さんで働いたことのない方がお菓子をおいしさと安全な状態でプロとして販売できるようになるお手伝いをしている弊社ですが、いろいろな方とお話ししていると多く言われるのがこのセリフ！
「若い時にお菓子屋さんで働いておけばよかった！」
というもの。
「なんでですか？」と聞くと「お菓子屋さんで働いていれば、お菓子作りのことも包装のことも食品表示のことも全部働きながら知れたと思うのです」
という答えが多数！
でも、この考えはちょっと違うかもしれません！
●お菓子屋さんで働いたことがないことを恥じる必要はない！
まず言いたいことは！
お菓子屋さんで働いたことがないことを恥じる必要はないです！
そして、お菓子屋さんで働いた人が全員プロとも限りません！
大事なのは自分のお菓子を売る時に責任を持って包装や表示ができるかどうかです。
私もお菓子屋さんで新卒から働いてきました。
確かに、お菓子屋さんの現場経験はとても有意義なものだったと思います。
お菓子の仕事の楽しさも厳しさも、良いことも悪いことも色々と学ばせていただきました。
（今でも夢でうなされるくらい辛かったこともある…）
でも、実は、今、私がやっている仕事の
・お菓子のおいしさと安全を保つ包装の技術
や
・正しい食品表示の作成方法は
ほとんどがお店を辞めてから自分で学んで身につけたものです。
お菓子屋さんで働いていた時も包装や食品表示の知識はある程度持っていましたが今の自分と比べると当時の知識は多分10分の1以下です。
いや、もっと少ないかもしれません。
●「従業員」としてお店で働く落とし穴
でも、そんなに知識がなくてもお菓子って販売できるの？って思いますよね。
それができてしまうのです。
お菓子屋さんのオーナーではなく従業員としての立場なら。
お菓子屋さんの中でお菓子の包装というのは「仕事」ではなく「作業」として捉えられていることが多いです。
ここでいう「作業」は特別な技術が要らず、やり方だけ覚えれば誰でもできるというニュアンスです。
なので、初めてお菓子屋さんに入ってお菓子の袋詰めを任されるとすると多くの場合は、この袋にこのお菓子を入れて、この乾燥剤を入れて、このシーラーで止めてください。の指示だけです。
確かにその場で作業することはだんだん上手くなると思います。
でもだんだん上手くなっても作業としてしかやっていない場合大きな落とし穴があります。
それがお店を辞めて自分のお菓子になったら、どう包装したらいいか結局わからない。ということ。
多くのお菓子屋さんは脱酸素剤や乾燥剤をどれを入れたらいいかとか、袋はどれにしたらいいかとか、そういうことは毎日決めることではなくお菓子屋さんを始める時や新商品の開発時にだけ決めることです。
日々の仕事の中で袋を選ぶとか乾燥剤や脱酸素剤の量を考えることってほとんどありません。
決まったものを決めたれた通りに入れるだけということばかり。
特に、ちょっと規模の大きなお菓子屋さんに行くと包装や表示などは本店の中でだけ決められていることで、支店に勤めると本店から上がってきたものを見るだけで包装選びや食品表示作りには一切関わらないということが多いです。
過去にもお菓子屋さんのお仕事について書いたことがありますが、お菓子屋さんで働いてもお店をするために必要なことが学べるとは限らないです。
●自分のお菓子に責任を持って製造販売できることができればプロ
パッと見では小さくてこだわりのあるお菓子屋さんに見えても、実は後ろには大きな企業がついていてすごくシステマチックだったり、本当にこだわりの小さなお店で働いたとしても包装や食品表示は見様見真似でなんとなく乗り切っているだけというお店、多いです。
そのあたりはもうお店に入って働いてみないとわからないし、包装や表示のことまで完璧に教育してくれる良心的なお店があるかもしれませんが少なくとも私は聞いたことがないです。
なので、お店で働いたかどうかがプロである基準ではありません。
でも逆に言えば、お店で働いていなくても自分のお菓子に責任を持って製造販売できればプロだと言えると思います。
なので自分のお菓子のおいしさや安全性、そして包装や食品表示に根拠と責任を持って販売できるようになる知識を私はお伝えしています！
ではどこまでの知識があれば根拠や責任を持ったプロだと言えるでしょうか？
また次回書きますね。
この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない！プロのお菓子に変わる！
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いつも温かいコメントありがとうございます！
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。
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