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STEP55 お菓子屋さんの個包装袋、実はこうやって選んでる!

お菓子の袋について連続でお送りしていますが、袋にもいろいろな種類があってみんなスペックが異なるというのは、もうあなたも覚えましたよね?

同じように見える『ガス袋』といっても商品ごとにも違うし、湿気に強いかどうか、冷凍できるかどうかなどもそれぞれ異なります。

ガス袋以外の袋も無限にありますし、本当に選ぶのって難しいです。

今回はそんな袋のお店での選び方をお伝えいたします。

同じように見える『ガス袋』といっても商品ごとにも違うし、湿気に強いかどうか、冷凍できるかどうかなどもそれぞれ異なります。
ガス袋以外の袋も無限にありますし、本当に選ぶのって難しいです。

でも、私以前からメールでも書いているように、こういったお菓子の包装って専門学校でも習うことがないのですよね。

私も全ての専門学校のカリキュラムを把握しているわけではないので、もしかしたらある学校も存在するかもしれませんが、もしあったとしても授業の中で触れる程度で、カリキュラムとしてしっかり教えているところは聞いたことがありません。

となると、お菓子屋さんって知識もないのにどうやって袋を選んでいるの?
と思いませんか?

今日はお菓子屋さんの袋の選び方をお伝えします!


●お菓子屋さんの個包装袋、実はこうやって選んでる!

これは私自身のお菓子屋さん勤務時代の経験や、私のお菓子屋さん時代の
先輩方のお話を聞いていて総合しての見解ですが

お菓子屋さんが包装資材屋さんときちんと契約してお店を始める場合だと、包装資材屋さんが袋や鮮度保持剤を提案してくれることが多いです。

お店側が「こういう商品を売りたくて」「こういう日持ちをつけたくて」などと相談すると資材屋さんの方から「こういう袋がありますよ」とか「こういう鮮度保持剤があるのでどうですか?」と営業してくれるのです。

お店の規模にもよりますが、複数の業者さんと取引する場合はそれぞれか提案してもらって比較しますね。

いわゆる相見積もりです。

そこでわからないことがあれば説明してくれます。
「この袋って冷凍いけるんですか?」とか「このお菓子とこのお菓子、両方で兼用したいけどいけそうですか?」などなど。

そこで決めてから、業者さんによっては実際にお菓子を包装し脱酸素剤などを入れて、日持ちがどの程度大丈夫かを微生物検査で調べてくれることもあります。

業者さんによってなので一概にとはいえませんが、そこまでやっているとこの先安心して長く使えるので、業者さんとしてはそこまで投資してでも、長く購入してくれるお客様になって欲しいということですね。

そうして決定した袋や鮮度保持剤でお菓子を売っているお店は結構多いです。



●包装理論を理解しよう!

ただ、この先が大事!

確かに検査に出したりしてプロのアドバイスも聞いて、きちんとした包装で販売ができているのですが、お店というのは長く営業している間にレシピが変わったり、1年を通して気温や湿度に差があったりという変化が必ずあります。

そして、長く長くお店を続けていれば、製造するメンバーも、販売するメンバーも入れ変わってきます。
そうすると作業も最初は業者さんに習った通りに「この手順でこの量でこうやって使えばいい」ということがみんなわかっていても、だんだん伝言ゲームのように内容が変化していってしまうことがあるのです。

この伝言ゲームはお菓子のレシピだと、そんなに大幅にずれていくことは少ないです。
なぜかというと業界内で共通の製菓理論がある程度身についているから。
何かおかしいなと思っても理論をわかっているから「この手順はおかしい」と、修正されていくのです。

でも、最初に書いたように包装は理論を身につけていないことがほとんど。

業者さん任せで決めた場合、長い営業の中で伝言ゲーム状に内容が変化しても包装に関して根本的な知識がないと、そこでおかしくなったことに気が付かないまま、実は途中から脱酸素剤の使い方が間違っていて、全く効果が出ていないままだったとか、賞味期限よりも早くお菓子が不味くなっていたとか、最悪知らぬ間に菌やカビが増殖して食中毒になるということもありえます。

なのでやっぱりどうしてこの包装なのか、どうしてこの袋なのかをわかっていることがとても大事だと感じますね。

このnoteでは、私が勉強してまとめた包装理論の入り口部分をお伝えしていますが、やっぱり文章の限界があるのでまた詳しくはコース講座などでお伝えしたいと思っています^^


●小規模なお店でも包装資材屋さんと取引はできる?

でも、皆さん、最初の一歩として包装の業者さんの力を借りたいと思ったとしても、包装資材の業者さんと取引するってみんながみんなできるわけじゃないのですよね。

業者さんによっては「月に10万以上仕入れがないなら取引できないです。」などという場合も多いです。

そうなると小売りしてくれる資材屋さんで購入することになりますが、その際に読者様から以前いただいたご質問が皆さんにもお役に立てそうなので、次回お話ししますね!

お楽しみに!


この記事は内野未紗が配信する
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