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STEP84 おいしい材料が良い材料とは限らない
今回はめずらしく、お菓子の包み方ではなくてお菓子作り「そのもの」のお話を書きますね!
皆さんはお菓子を作るとき、材料はどうやって選んでいますか?
●おいしい材料が良い材料とは限らない
きっと、初めてお菓子を作ったときはスーパーで手に入る身近な材料を使って作ったのではないでしょうか?
それが段々お菓子作りが上達して楽しくなってくると…
「このスポンジに使う小麦粉は絶対に特宝笠じゃなきゃ!」
「モンブランのマロンペーストは高級なフランス産にしよう!」
「くるみは国産の有機くるみ!」
と…
段々材料選びもこだわって楽しくなってきますね!
趣味ならそれでOK!ですが…!!
お仕事にするならばその「おいしい材料で作りたい!」という考え方だけではプロフェッショナルとは言えません。
正直、ただおいしさを追及するだけならアマチュアさんでもできるんです。
でも、プロとしてお菓子を作って売るなら「おいしさ」はもちろん、「コスト」を考えないといけません!
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「コスト」を考えるというのは皆さんもご存知の通り、販売価格に見合った原価の材料なのか考えるということです。
材料がどんなにおいしくても、原価がすごーく高くなってしまって全く利益が出なかったり、そのこだわりの材料を使うことで販売価格が法外に高くなってしまい結果として売れないならそれはプロの仕事とは言えません。
そう、だから、おいしい材料=良い材料とは言えないのです!
●材料にこだわり抜いても、利益が出ないと意味がない!
例えるなら…
自家製ラーメン作りに凝っている大人の男性をイメージしてみてください。
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週末のお休みにこだわりの一杯を作るために高くて珍しい材料をたくさん買って、朝からスープをとって、良いお肉でチャーシューを作って、国産小麦粉をブレンドして麺を打って出来上がるのは夕方!
すごくおいしいラーメンが出来た!でも、実は原価が1杯で5000円!
みたいな…(笑)
これ、プロと言えるでしょうか…???
ラーメンだとわかりやすいのですが、お菓子でも、こういう人結構いらっしゃいます。
特に、お菓子作りが上手な方が初めて自分のお菓子を売るというときに材料にこだわりすぎる人、多いです!
「チョコレートは絶対ヴァローナ!」
「バニラはタヒチ産に限る!」
「アーモンドはスペインのマルコナ種じゃなきゃ!!」
と、こだわり抜いて、とてもおいしいお菓子だけど原価が大変なことに…!!
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それでもお客様が納得して買ってくださって、きちんと利益も出せるなら全く問題ありませんが…。
大抵の場合はこれでは利益が出ないと思います。
利益を出したいのなら、その価値をきちんと伝えて、それに見合ったお店のブランド作りやラッピングやプロモーションをする必要がありますね。
●おいしくお菓子を作れるだけじゃプロとは言えない
プロとしてお菓子を売るなら、「コスト」をきちんと考える。
「コスト」を考えて理想の材料が全て使えないとわかったら、勇気を出して違う材料を使ってみる。
そして、違う材料を使ったとしても、高級な材料に負けないおいしさになるように工夫する!
それがプロだと思います!
これは、私が専門学校で学んでいた時に、一番多く洋菓子の授業をしてくださったT先生が教えてくれたのです。
お亡くなりになってしまいましたが今も大切に思っている教えの一つです。
そう、おいしくお菓子を作れるだけじゃプロとは言えないんです!
次回はお菓子の材料についてもうちょっと深く書きますね!お楽しみに!
この記事は内野未紗が配信する
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いつも温かいコメントありがとうございます!
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