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STEP49 プロでも意見が違う!製菓学校には行くべきか?

今回はお菓子屋さんをしたい!という方からよくいただくご質問にお答えします!

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お菓子の製造販売を始めたいと思っています。
でも、現在子育てなどもあり今すぐではなく、10年後くらいを考えています。

お菓子屋さんで働いたことはありません。
この10年の間に開業準備として専門学校に行くことも考えた方がいいでしょうか?

(メール講座読者 Sさん)
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Sさん、ご質問ありがとうございます!

今回はお菓子屋さんになりたい場合、製菓学校に行くべきかどうか、私の見解をお伝えします^^


●何を目指すかによって決めるべき!

Sさんはしっかり先を見据えて、今から準備しようとお考えで素晴らしいなと思います。

では、ご質問に対する私の答えの結論です!

製菓の基礎を広く身につけたいのなら専門学校もアリ。
何を目指すのかによって決めるべき。

という感じです。


●専門学校へ通うメリット

専門学校のメリットは何かと言ったら
きちんとした環境で先生方からしっかりプロの技術を学べるところです。

お菓子教室でもプロのお菓子教室はありますが、家庭で作ることと、プロとして販売することは考え方も違うところが多いですし、専門学校はプロになるための設備や知識など、圧倒的に環境が整っているのが魅力だなと思います。

1−2年という短期間で効率よく基礎が学べて身につく点はとてもいいと思います。

私は高校卒業後に2年間、東京にある日本菓子専門学校で学び、その後、新卒でお菓子屋さんやパン屋さん等を経営する会社に就職しました。

自分の経験を振り返るとお店で働くにあたって専門学校に行かせてもらえてよかったなと思います。

今もその頃の知識がベースとなって残っています。


●専門学校のデメリット

ただ、今回のSさんのご質問はこれから先の開業のために専門学校が必要か、ということですよね。

その点を考えると専門学校にはデメリットもあります。
大きく分けて2つ。

・広く学べると言っても基本はフランス菓子ベースの洋菓子のことが多い。
・開業に必要なことを学べるとは限らない
です。

1)習えるお菓子について

まずは習えるお菓子について。

確かに基礎を広く学べますが、洋菓子については特にフランス菓子ベースの製菓理論が多いです。

なので、
米粉のお菓子
低糖質のお菓子
グルテンフリーのお菓子
などを深めたいと思っても、カリキュラムにまったくないか、あってもほんの一部だと思います。

2)開業について

そしてもう一つ、開業について。

専門学校に行けば、お菓子屋さんの開業に必要なことが学べるかというと、ちょっと違います。

多くの製菓の専門学校は製菓業界に就職することが目的になっているので、学校の授業で経営のことなどは多少触れるものの、ウェイトは重くないと
思います。

実は、私が教えているお菓子のおいしさと安全を保つ包装正しい食品表示賞味期限の決め方については専門学校ではカリキュラムとして、しっかり習うことはほぼないです。

私自身も専門学校時代にこれらを習った記憶がないです。

もちろん学校によるとは思いますが、私、この仕事をスタートする時に、日本全国の専門学校20件くらいに電話して、包装や食品表示や賞味期限の決め方をカリキュラムとして教えているか確認したら返答は全部の学校でNOでした。

一部の学校は日常の製菓実習の授業の中で簡単に触れるものの、しっかり理屈を学んだり身についたか確認するテストは無いということでした。

これも少し前の問い合わせなので、また今は変わっているかもしれませんし、日本の全ての専門学校に聞いたわけじゃないので実は教えている学校もあるかもしれませんね。
調べてみてください!


●お菓子屋さんで働いて経験を積むことはできる?

専門学校といっても、ご自身の目的にあっていないなら「大金を叩いて行っても意味がなかったな」と思うことになります。

でも、基礎を広く効率よく学べるのはやっぱり魅力的。
パティシエさんに聞くと、みなさんご自身の経験から専門学校行った方がいいよ!と言ったり行く意味ないよ!と言ったりさまざまです(笑)。

あくまでも決めるのはご自身ですので、専門学校の資料を取り寄せて、ご自身の目的が達成できるカリキュラムかどうか、しっかり考えて決めてくださいね^^

では!開業準備のために
専門学校に行かずにお菓子屋さんで働いて経験を積むというのはどうでしょうか?
これもメリットデメリットがありますよ!

また次回にお話ししますね!お楽しみに!


この記事は内野未紗が配信する
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