STEP63 3店舗でこんなに違う! 保冷剤とケーキ固定
前回までは保冷剤の保冷時間の決め方について書きました!
同じ冬でも立地や、さまざまな条件でお持ち帰りの状況が大きく変わるのであなたが自分のお店のお客様の持ち帰りを想定して、責任を持てる保冷時間を提案してくださいねというお話でしたが…
今日は私が勤務していたお店での経験を大公開!
私が働いていたお店は同じ会社で、同じ商品を売っていても、路面店と百貨店と東京駅店で保冷剤をつける量や保冷時間を変えていました!
3店舗すべて同じ都内なのにどうして店によって変えるのでしょうか…?
ひとつひとつ見ていきましょう!
●路面店の場合
まずは路面店!
私が働いていたお店の路面店は駅から徒歩10分以上ありました。
都内で駅から10分以上って結構離れているので、お店にいらっしゃるのは圧倒的にご近所の方が多かったです。
となると、保冷剤は他の店舗よりも比較的少なめに入れても全く問題ありませんでした。
お客様も
「近いんだから保冷剤なんていれなくていいわよ!」
「すぐ食べるからケーキあんまり固定しないで!固定してると取るのが面倒なのよ!」
という方が多かったです。
もちろん真夏などで心配な時は保冷剤を入れさせてくださいと、お願いすることもありましたが、全体的に固定や保冷剤を求めているお客様は少ない印象です。
●百貨店の場合
では、百貨店の店舗は…?
私が働いていたのは駅直結の百貨店でしたので、お客様はほとんどが電車でのご来店です。
お近くの方もいましたが、遠方からお越しの方もいます。
気軽にお買い物に来ている方もいますが、お仕事の帰りにケーキを買って満員電車でお帰りの方も多いです。
そうなると、電車の中は季節に関係なく割と暖かいですし、満員だと揺れることも考えられるのでしっかり固定して、保冷剤も多めに入れていました!
以前、百貨店から路面店に異動した同僚のヴァンドゥーズ(=販売員)が
「え、路面店はこんなに保冷剤少なくていいんですか?」とびっくりしていたことも!
同じ会社で同じ商品を売っているお店なのに路面店と百貨店だけでもこんなに違うんです。
そして、百貨店でもいろんな立地があるので、車で来る方の多い百貨店はまた求められることが違ってきますね!
●東京駅店の場合
そして、東京駅店!
私が働いていた店舗は駅の改札内にありました。
お客様はこれから新幹線に乗る方や取引先にお土産として持っていかれる丸の内のビジネスマンの方。
となると、なるべくコンパクトに収まって荷物にならず、保冷時間が長いことが求められました。
そこで、東京駅店だけは普通の保冷剤とは違う特殊な保冷剤を導入し、なんと!3〜6時間も保冷が持続するようにしていました!
特殊な保冷剤はネットでも手に入るのですが、普通の冷凍庫で凍らせるのでは無意味で、きちんと業務用の冷凍庫でもさらに温度の低い冷凍庫を用意してしっかり設備投資して行っていました。
このお店は会社の上層部が練りに練って出来た、お店だったので東京駅のニーズにぴったり合っていましたね!
●同じお店でも販売場所で保冷剤とケーキ固定は大きく異なる!
ということで、全く同じ会社のお店でも路面店、百貨店、東京駅店でこんなに保冷剤の付け方や時間が変わるのです!
もちろん、同じお店に来店されていてもお客様それぞれでお持ち帰りの状況は異なりますので短い接客時間の中で
「このお客様は多めにつけたほうが良いかな?」
「このお客様はこの間お話したとき、近所って言ってたから少ないほうが喜ばれるかな?」
と、ヴァンドゥーズが考えて個々に判断します。
それがヴァンドゥーズの腕の見せ所!
でも!
皆さん、保冷時間や量よりももっと先に気をつけておかなくてはいけないことがあります!
何だと思いますか…?
保冷剤よりももっと大事なことがあるのです。
次回お話しします!お楽しみに!
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