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STEP23 保健所に食品表示を確認してもらう落とし穴

食品表示についてわからないことがあったら真っ先にどこに聞くべきか
あなたはわかりますか?



正解は、そう!
あなたの管轄の保健所です!

基本何でもわからないことは保健所に聞いてみるというのが大事ですね。

なので、食品表示も出来上がったら
保健所に確認してもらうのはとても良いです。

ぜひ確認してもらって欲しいのですが
実は!保健所に食品表示を確認してもらう落とし穴があります。



●保健所に食品表示を確認してもらう落とし穴

それは




保健所が確認してくれるのは出来上がった表示のみのことが多い
ということ。

このような完成形の状態を見るだけになることが多いのです。
↓ ↓ ↓

「それの何がいけないの?」って思いますか?
食品表示の完成形だけのチェックでわかることって実はごくわずかなのです。

例えば
「文字のサイズが小さいですね」とか
「添加物の前に区切りが必要なのに書いてないですね」とか
「保存方法にこの言葉は入れないでください」とかです。

もちろんそれに気が付いてもらえるのはいいのですが、食品表示の完成形だけでは読み取れない間違いもあります。


●保健所の確認では読み取れないない間違い

1つ前のSTEP22で書いたように、どこのメーカーの何の商品で作っているかというところは完成形からはわかりませんよね。

なので、保健所の方が表示を見て
「チョコレートって書いてますけど、どこのメーカーのチョコですか?
〇〇社のチョコなら乳化剤と香料が入ってるはずですけど何で書いていないのですか?
のような指摘はしてくれません。

他にも、保健所の方はお菓子作りに精通しているわけではないので

「メレンゲクッキーなのに先頭に書いてる材料が小麦粉って、おかしくないですか?」

「フィナンシェなのに全卵使ってるのですか?卵白じゃなくて?」

「これ、豆乳って書いてますけど〇〇社の〇〇という商品は豆乳の定義に当てはまらないから豆乳って書いちゃダメですよ?」

「サバトンのマロンペーストは小麦が入ってますけどこの表示のアレルゲンには書いてませんね?書き忘れですか?」

のような指摘もしてくれません。
これが落とし穴なのです!


●あなたの食品表示はあなたが責任を持って作ろう!

もしかしたら、レシピや配合を全部持っていって
「間違いないか確認してください」といえばやってくれるかもしれませんが
今まで350名以上のコース生様とお話ししてきて全国の保健所の対応を聞いた限りほぼやってもらえないと思います。
やってもらえたとしても全品は無理でしょう。

だって、保健所が管轄内のたくさんの飲食店やお菓子屋さんの
食品表示をぜーんぶレシピからチェックするなんてやっていたら
いくら人数がいても足りません。現実的に無理です。

よく、この仕事をしていると
「保健所に聞けばわかることをわざわざお金払って習う人がいるんだ…へー…」
という心無い言葉をいただくことがありますが
このように、保健所に聞くだけではカバーしきれないところがあるのですよね。

しっかり身につけてトラブルを起こさないで欲しいと思っているから
私はこの仕事をしています。

ということで!わからないことがあったら保健所に聞きに行くのは全然OK!
ただし、保健所が見てくれるのは表面的な部分だけのことが多いので、
本質的にあっているかどうかは表示を作るあなたが食品表示のルールを理解していないとわからない。
というお話でした。

STEP24では前回のSTEP22をご覧になった読者様から
ご質問をいただきましたのでお答えしますね!


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