見出し画像

STEP155 チョコレートに乾燥剤や脱酸素剤は必要?

突然ですが皆さんは「鮮度保持剤」という言葉を知っていますか?
これはいわゆる「食べられません」のことです。
乾燥剤や脱酸素剤や保冷剤などお菓子に一緒に入れておくと鮮度が保たれる、というものです。

添加物は違いますよ。
添加物はお菓子の中に混ぜ込んでしまうもので、口に入るものです。
この鮮度保持剤は「食べられません」なので口に入れないですね。

焼菓子に使う定番は「乾燥剤」「脱酸素剤」です。
正しく使うのがとても難しいのでwrappedのコース講座で詳しくお伝えしています。

寒くなってくるとよく聞かれるのが「チョコレートも何か乾燥剤や脱酸素剤などを入れたほうがいいですか?」というご質問。

どうでしょうか?
チョコレートに乾燥剤や脱酸素剤は必要でしょうか?


●鮮度保持剤は使うことが目的じゃない!

これ、一概にこれが正解!と言い切れるものでもないですが
タブレットチョコ
ボンボンショコラ
マンディアン
生チョコ
これらのようなチョコレートのお菓子はほとんど鮮度保持剤は何も入れていないで販売していることが多いですね。

お菓子を販売する時に何か鮮度保持剤を入れなくちゃと思うことが多いと思いますが、実際には「何かを入れなくちゃ」とか「何を入れたらいいですか?」というその発想が間違っています。

鮮度保持剤を使うことはあくまでも手段です。
目的ではありません。
目的はおいしくて安全な状態が保たれることです。
多くのお菓子販売初心者さんが乾燥剤や脱酸素剤を入れることが目的だと勘違いしています。

自分が売りたいお菓子の日持ちが短いのなら乾燥剤も脱酸素剤も必要ないです。
そして、乾燥剤は何から守ってくれるものなのか、脱酸素剤は何から守ってくれるものなのかここをしっかり理解して

「自分のお菓子はこういうおいしさをこの期間守りたい。
だからこの鮮度保持剤を入れよう」

という考えにならないといけないですね。

チョコレートの場合、チョコレートが不味くなったり、チョコレートの安全が脅かされる原因ってなんでしょうか?
ここをしっかり考えてみて欲しいです。


●あなたのお菓子は何によって劣化しますか?

チョコレートのお菓子も、いろいろなレシピがあるので一概にこれが正解とは言い切れませんが…

乾燥剤を入れて防げるのは湿気による劣化です。
脱酸素剤を入れて防げるのは酸素による劣化です。
チョコレートの場合湿気や酸素をなくす必要があるのか?ということを考えるべきですね。

チョコレートも確かに湿気が多いのはよくないですが乾燥剤を入れるほどかというとそうでもなかったり、酸素については劣化がゼロではないものの、あまり気にしなくていいことが
多いと思います。

なので私は
タブレットチョコ
ボンボンショコラ
マンディアン
生チョコ
こういったものを売るときは私は何も入れないことが多いですね。

湿気や酸素よりもチョコレートのおいしさと安全を脅かす要因は温度が大きいです。
私はどちらかというと何か鮮度保持剤を入れるよりも、温度に気をつけて管理するようにしています。

なので、何かを入れなくちゃ!と思うより自分のお菓子は何によって劣化してしまうかな?
ということを考えるクセをつけていきましょうね!
手段と目的を混同しないのが大事!

そして、それと同時に、お菓子の包装を考える上でぜひやって欲しいことがあるのです。
次回書きますね!


この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない!プロのお菓子に変わる!
お菓子包装と食品表示お店テク無料メール講座」
のバックナンバーとなります。

▼続きはこちら▼

▼なぜnoteでバックナンバーを公開するのか▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

wrapped公式LINEはこちら▼


いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。


#wrapped #お菓子作り #お菓子製造 #お菓子販売 #菓子包装 #ラッピング


いいなと思ったら応援しよう!