![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163677295/rectangle_large_type_2_d7a52289598d95bc62e1e2b6716cf8f2.jpeg?width=1200)
STEP150 お菓子販売を始めるまでにどれくらい準備期間が必要?
体験講座を受けてくださった方やコース講座の生徒様には「いつかお菓子を売りたい!」という方も多いです。
そういう方によく聞かれるのが今回のテーマ。
「お菓子販売を始めるまでにどれくらい準備期間が必要ですか?」
というご質問です。
答えは売るだけなら製造場所さえ確保すればすぐにでも可能!
ただし!
安全でおいしい状態で販売するには事前に試作やテストすることを考えて、1年くらいかけて余裕を持って準備するべきです。
![](https://assets.st-note.com/img/1732850132-C58zB0MsT6mG2XnoRJukNdPc.jpg?width=1200)
●ただお菓子を作るって売ることと、安全でおいしい状態で売れることは別問題!
まず!
ただ売るだけなら菓子製造業の許可のあるキッチンを見つけて、そこでお菓子を作ればいいです。
今は菓子製造業の営業許可のついたシェアキッチン、レンタルキッチンも多いので、そこが借りられればそれだけで売るための製造はできますね。
もちろん、キッチンの空きがないとかキッチンによっては借りるために食品衛生責任者の資格をとっていないと貸してくれないとかそういう条件はあります。
ちなみに、食品衛生責任者の資格は管轄の保健所に連絡して申込先を確認し、1日程度の講習会を受ければ取れます。
最近はイーラーニングで取れる自治体もあるようですよ。
なのでこの辺りの条件をクリアできればただ単に売るだけというのは割とすぐできます。
ただし、キッチンでお菓子が作れるかということと自分がつけたい日持ちまで、お菓子が安全でおいしい状態で売れるか、というところは別問題!
![](https://assets.st-note.com/img/1732850241-8bzJvo9UstQDrMLly5apZRcV.jpg)
●いきなり安全でおいしいお菓子を販売することはできない
特に、このnoteをご覧の方は焼菓子を製造販売したい方が多いですね。
焼菓子は種類によりますが当日中に食べてくださいという商品より、数日から数週間、日持ちをさせたいことが多いです。
今日作って今日食べてくださいという商品ならば出来上がったものを自分で食べてすぐに状態を確認できるので比較的安全度は高いですが、出来上がってから数日もしくは数週間きちんとおいしくて安全が保てるかというと、それは材料によっても、季節によっても、保存方法によっても、そして包装方法によっても大きく変わってきます。
なので、事前に販売時と同じ条件で製造、包装、保存して本当に安全でおいしいかどうか実験をしないといけないです。
例えば、フィナンシェに脱酸素剤を入れて2週間日持ちさせたいと思ったら、2週間経ってから食べて確認することはもちろんですが、実際にはもっと長めにおいて確認する必要があります。
なぜならこちらが保存方法を指定しても販売した後に手を離れたら、お客様がどんな環境に置くかはわからないからです。
私たちが指定している保存方法をお客様がきちんと行なってくれるか正直言ってわかりません。
なので、日持ちが長くなるほど想定よりも長めにおいしさと安全が保たれるかを確認しないといけません。
また、季節によって気温も変わりますし、包装の方法でもどれくらい日持ちするか変わってきます。
脱酸素剤などを入れるか入れないかだけでなく、袋の素材が変わっただけで湿気の通し具合も変わります。
なので、自分の作るレシピで、自分が使うキッチンの衛生環境で、自分が想定した包装方法で、つけたい日持ちまでおいしくて安全かということを事前に確認しないと安全な販売できないのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1732850440-Kj3OVEXhdkDW2GnuSafUxQgl.png)
そう考えると販売を開始する前、テスト製造をしたり、賞味期限を決めるための試食をしたり、状況によっては検査に出したりをしないといけませんよね。
検査に出すのはお金もかかるので1つの商品を開発するのに何度も出すことはないかもしれませんが、自分が想定した包装方法やレシピが定まるまでに何度も試作する必要があります。
そういうことを考えると
いきなり借りて
いきなり製造して
いきなり販売
ということ自体が可能でも全てを「いきなり」で行うのは無責任だしリスクがあります。
なので私は冒頭で書いたように
売るだけなら製造場所さえ確保すればすぐにでも可能!
ただし!
安全でおいしい状態で販売するには事前に試作やテストすることを考えて、1年くらいかけて余裕を持って準備するべきと考えています。
シュトーレンのように日持ちが長いものを売りたい場合は特に早めの準備が必要ですね。
●しっかり事前準備をしよう
お皿の上ですぐに食べてもらえるカフェやレストランと違って、出来上がってから口に入るまでに持ち運ばれ時間がかかるのがお菓子屋さんです。
そこをしっかり考えて事前準備をしてほしいなと思いますね。
wrappedではお菓子の包装や食品表示をきちんと根拠を持ってできるように講座を開催しています。
販売をすでに始めている人はもちろん販売をこれからしたい人もぜひ早めに学んでくださいね!
次回は表示のお話をしましょう!
この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない!プロのお菓子に変わる!
お菓子包装と食品表示お店テク無料メール講座」
のバックナンバーとなります。
▼続きはこちら▼
▼なぜnoteでバックナンバーを公開するのか▼
▼メルマガ登録はこちらから▼
wrapped公式LINEはこちら▼
いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。
#wrapped #お菓子作り #お菓子製造 #お菓子販売 #菓子包装 #ラッピング