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STEP179 小さなお店は賞味期限をどうやって決めているのか?
前回に続き、読者のOさんから、クッキーの包装についてご質問をいただきました。
お答えして行きたいと思います!
まずおさらいで、いただいたご質問の内容はこちらです。
↓ ↓ ↓
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いつも楽しくメール読ませてもらってます!
質問なんですが、クッキーを販売するのには、ガス袋やOPP袋にドライシートで大丈夫でしょうか?
あと、ネット販売だけとかの小さいお店とか、賞味期限はどうやって決めてるんでしょうか?
皆さんがどうしてるか知りたいです!
だいたいは、検査に出してますか?
教えてもらえると嬉しいです!よろしくお願いします。
メール講座読者 Oさん
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前回、前々回はクッキーの包装についてお話ししました!
今日は賞味期限の決め方のお話です。
●微生物検査はコストがかかる
本来、賞味期限を決めるには、しっかりと微生物検査などを行い、安全性を確認するのが理想です。
特に大手のお菓子メーカーでは、専用の研究機関で細菌数を測定したり、時間によるお菓子の変化を観察して科学的に根拠のある期限を設定します。
保健所に「賞味期限はどう決めたらいいですか?」と聞くと、多くの場合、「検査に出してくださいね」という答えが返ってきます。
私自身も保健所に聞いてみましたがこのような答えでしたし、wrappedの生徒様も日本全国にいますが、皆様のお話を聞くと多くの保健所がこのように答えている印象です
ただ、皆さん、検査って出したことあります?
民間企業に検査に出したことのある人はわかると思うのですが、検査費用の目安は1品につき1万円〜数万円程度です。
検査項目や依頼する機関によって金額は大きく変わりますので一概にいくらと言えませんが、色々と今まで見てきてだいたいこのくらいだと感じています。
もし、皆さんががお店をする時に新商品を作るたびに全てのお菓子を検査に出した場合、10品あれば10万円以上、30品あれば30万円以上かかる計算です。
あ、もちろん
「いやいや、私そんなにかからなかったですよ」
「こういうところに頼むと安いです」
とかいう意見はあると思いますが私はこれまでの経験と数百人の生徒様のお話を聞いた結果から、多くの方に適用すると考えた内容で書いていますのでよろしくお願いします^^
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「私、30種類もお菓子ないな」と思ったとしても、ちょっと気をつけてください。
例えば、シフォンケーキ屋さんの場合シフォンだけだと思っても、色々な味のバリエーションがあれば全部材料が変わり、食中毒などのリスクが変わるので、本来であれば全種それぞれを検査に出すことになり莫大な金額がかかります。
もちろん、資金が潤沢にあって可能であればその方がいいです。
そして製造量が多かったり流通量が多い場合つまり大手のメーカーなどは、その後のリスクを考えると全て検査に出す方が安上がりだと考えると思いますが、ここまでの費用がかかるとなると小さなお菓子屋さんでは、販売するすべての商品を検査に出すのは現実的に難しいですよね。
●現実では小さいお菓子屋さんは○○○に頼っていることも・・・
そのため、実際のところ小規模なお菓子屋さんでは、どのように決めているのかというと…
今までお菓子屋さんで働いてきた経験からしても、長く働いているパティシエの多くは経験則や勘に頼って賞味期限を決めているのが現実です。
とはいえ、感覚だけで決めてしまうのはリスクが伴いますので私はできれば全品とは言わなくても検査にある程度は出した方がいいと考えています。
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ただ、検査に出すといってもすごく奥が深い!
ただポンっと商品を提出するだけでは不十分で、しっかりとした管理とその後の販売計画を踏まえた検査が必要になります。
そのあたりの詳細は、ここで書こうとすると誤解が生じる可能性があるため、コース講座でしっかりお伝えしています。
●「自分が責任を持てるかどうか」が判断基準
重要なのは、包装と同様に賞味期限も誰かに決めてもらうものではなく、あなたが自分で決めるものだということです。
包装も賞味期限も「自分が責任を持てるかどうか」が判断基準です。
私はその判断のために必要な知識をコース講座でお伝えしているのですが、このnoteや無料メール講座では誤解なく伝えられる範囲でお伝えしたいと思っています!
では、賞味期限を決める初心者の方にまずやってほしいことがあります。
次回、お伝えしますね!
お楽しみに!
この記事は内野未紗が配信する
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いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。
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