見出し画像

STEP182 製菓衛生師の資格はあったほうがいいですか?

今回は読者様からいただいたご質問にお答えします!

… … … … … … … … … … 
いつかお菓子販売をしたいと思って色々な勉強をしています。
友人から、「民間の資格をたくさん取るより国家資格の製菓衛生師をとったほうがいいじゃない?」と言われました。
先生は製菓衛生師をとったほうがいいと思いますか?

(メール講座読者 Mさん)
… … … … … … … … … … 

Mさん、ご質問ありがとうございます!

お菓子作りを仕事にしたい、もしくはすでに販売している方からこのご質問をよくいただきます。

結論から言うと、無いよりは持っていたほうがいいけれど、持っていなくてもお菓子の販売や開業はできるということになります。



●信用は高くなる

製菓衛生師は、製菓理論や衛生管理の知識を学び、国家試験に合格することで取得できる資格です。

そう、国家資格ですね。

なので持っていたら信用は高くなるかなと思います。

「それなら受けたい!」と思うと思いますが、誰でも受けられるわけではなく、受験資格があります。
ざっくり言うと受験資格を得るには、

・製菓衛生師の養成校をで学んで所定のカリキュラムを修了する
もしくは
・菓子製造業で2年以上の実務経験
のどちらかが必要です。

私は高校卒業後、製菓衛生師を養成するための専門学校に通っていたので、カリキュラムの一環として、在学中に国家試験を受けて製菓衛生師の資格を取得しました。

この資格があれば、就職の際に有利になることもありますし衛生管理の知識を学んだ証明にもなります。

そして、菓子製造業を取得する際に必要な「食品衛生責任者」の資格が一緒に含まれているので自分の厨房を作る時に食品衛生責任者取得の講習会等に改めて参加する必要がなくなります。
なので持っていて損はないですし、ないよりはあったほうがいいとは思います。


●資格を持っているからといって、お菓子作りがうまいわけではない

しかし!
「製菓衛生師の資格があるからお菓子作りが上手い」
「製菓衛生師の資格を持っていないとお菓子屋さん開業ができない」
というわけではありません。

有名シェフでも持っていない人も多いですし、製菓の専門学校を出ている人でも製菓衛生師の養成校でなければ資格をとっていない人も多いです。

お菓子作りの技術は、実際に手を動かし、経験を積むことで磨かれるものですがこの国家試験は筆記試験のみ。
なので資格を持っている人が必ずしもお菓子作りがうまいとは限らないです。


●民間の資格は意味がない?

とはいえ、食品を扱う仕事において衛生管理の知識はとても重要です。
製菓衛生師の資格を持っていることで、「この人はきちんと衛生を含めて勉強した人なのだな」ということがわかり、信頼を得る要素のひとつになります。

資格を取るべきかどうか考え方は人それぞれですが、私がお菓子業界で働いてきて感じるのは、「お菓子業界未経験だけど、これからお菓子を製造販売したい」という方は製菓衛生師の受験勉強をすることで製菓理論と衛生関係の知識が一通り得られるという意味でとてもいいと思います。

… … … … … … … … … … 

ところで、お菓子の資格って製菓衛生師以外にもいろいろありますよね。
菓子製造技能士のような国家資格もあれば
〇〇認定講師
〇〇マスター
〇〇マイスター
そして、私が発行している「焼菓子包装プロフェッショナル®️」等の民間資格もあります。

こういった資格、意味があるという人も意味がないという人もいますよね。
色々な人の意見を聞くと惑わされてしまうこともしばしば。

次回はお菓子の資格を取ることについて一緒に考えていきましょう!


この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない!プロのお菓子に変わる!
お菓子包装と食品表示お店テク無料メール講座」
のバックナンバーとなります。

▼続きはこちら▼

▼なぜnoteでバックナンバーを公開するのか▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

▼内野未紗Instagram▼

▼wrapped公式LINEはこちら▼



いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。


#wrapped #お菓子作り #お菓子製造 #お菓子販売 #菓子包装 #ラッピング  #食品表示


いいなと思ったら応援しよう!