STEP185 「乳化剤不使用なので安全で体に良い！」というのは危険！という話。
よく、素材を厳選したお菓子を作っている方からこんなことを言われます！
「私は乳化剤不使用のチョコレートを使っているから安全です！」と。
確かに添加物の影響はいろいろな見解があるので不安ですよね。
でもこれ言いたいのはわかるけど、ちょっと気をつけないといけないなと感じます。
それは「食品添加物不使用表示に関するガイドライン」というものが2022年3月に策定、2024年4月から完全施行となったからです。
これは消費者庁が定めたものです。
以前にもこのnoteでお話ししたことがありますね。
詳しいお話はコース講座の中でお伝えしているのでここには記載しません。知りたい方はご自分で調べてくださいね。
●添加物は国が安全だと認めたもの
なぜ、「私は乳化剤不使用のチョコレートを使っているから安全です！」と言わない方がいいのかというと、このガイドラインに「健康、安全と関連付ける表示」というのが注意すべき類型として記載されています。
簡単に言うと、添加物は国が安全だと認めたものが使われているのに国が認めた添加物を使っていないから安全ですというのはおかしい、ということですね。
きっと、こう書くと
「いやいや！先生！乳化剤ってこういう成分でできていてこういう悪い影響があるんです！
だから取らない方がいいのですよ！」
という意見が聞こえてきます…。
私は添加物については何が体に良いとか悪いとかはお伝えする立場にないので言及しませんが、きっと、色々と諸外国の使用基準との比較や添加物の研究の結果などで日本で認められている添加物でも体に良くないというものがあるという意見の方もいるのだと思います。
ただ、国が安全だと認めたものが日本で使える食品添加物なのですよね。
その判断に納得いかない方がいるのはわかるのですが、国が認めている添加物なのに添加物を使っていないから体に良いという表現はおかしいからやめましょう。というのは理にかなっていると思います。
●添加物自体のルール、添加物の表示の仕方のルールを学ぼう
納得いかない！という意見はいつもいただくのですが…
これを守るかどうかって結構重要できちんとしていないとお店のリテラシーが低いと言わざるを得ません。
法律などの公的なルールって納得いかないものもたくさんあるのですが、やっぱり守っていないと信用に関わります。
否定したい時はルールを守った上で正攻法で否定しないと「ルールも守らないで言いたい放題言って困った店だな…」という印象になってしまいますね。
なので、体に良いお菓子を販売するのはとても良いと思いますし、ぜひ、素材にこだわったり添加物の体への影響を勉強したりしてください。
ただ、それと同じくらい、現在の表示ルールはどうなっているのか自分でしっかりアンテナを張って学ぶ必要があります。
添加物そのものの勉強と添加物などの表示ルールなどを両方勉強して初めて色々な自分の意見を言えるようになります。
色々調べれば情報はたくさん出てきますのでぜひ学んでください！
一人で調べるのが大変！という方は、wrappedのコース講座で私が体系的にまとめていますので効率的に学んでくださいね！
この記事は内野未紗が配信する
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いつも温かいコメントありがとうございます！
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。
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