居酒屋さんの一つ屋根の下

こんにちは。
Hocco pen's house のあおいです。

私あおいはオフィスワークを未だに得意になれない…ということで、最近、同Hocco のちひろさんに仕事術について尋ねてみたところ、早速一本書いてくれました。

参考になる術や習慣ばかり!

ちひろさんは、例えばHocco のミーティングでちょっと何かやろう!という時、初動も作業も早いのです。やはりできる人は基本が整っているというのでしょうか。。
まずはちひろ流に則って、デスクトップの全整理とメモの活用を開始しました。

改善が進んだら、ご報告したいと思います。

***

ところで、同時に「仕事術」テーマのオファーが回って来ましたが、片付け下手な私にはちひろさんのようなネタがありません。。

そこで数年前まで担当していた、外食店舗での仕事経験について書かせていただこうと思います。

進入社員から7年と少し、私は外食企業の居酒屋で働いていました。

ほかのページでも少々書きました。

居酒屋さんて言ったら、一般的に、はじめにイメージするのは多分、どんなつまみがあるかとか、インテリアの雰囲気とか、扱っているお酒の種類は…とか、店員さんがイケてるかとか、だと思います。利用しようと思ったら、そんなポイントでお店をみたりしますね。

それを店員の側に立つとですね、
少し違う景色が広がっているんです。

毎日、多様な人と人との出会いがあって、ドラマがあります。キレイゴトでは終わらないこともあって大変人間くさい現場です。チェーンだったので複数の店舗運営を経験しましたが、お店によって地域の中での使われ方存在感も違いますし、コアな客層は、街によって・お店によって異なります。その分、色々なケースに遭遇しました。時にはこれはジケンかというようなこともありました。でも、恐らく期間内に16万人以上、4万(ものすごい概算です!)を超えるテーブルの姿を見てきたので何もない方が不思議です。不特定多数の人が来て、お酒が入るコト前提の場所ですからね。

そういう全てのことを、どういう顛末に持っていくか、いけるかがリーダーの手腕なんだとは、この世界で働いて知ったことでした。不思議なものですが、その顛末がもたらす結果がお店の空気とか温度みたいなものを作って積み上がっていくんです。毎日が仮説と検証。ほとんどのことは、因果が見えると思います。

だからお店で起こること全て、自分起点で考えて、整備をしたり従業員の教育をしたりしていきます。それによってお店の1ヶ月後、半年後は変わっていくから、お店は生き物みたいなんです。リーダーが何を思い、どう発言・行動をするか。それによって未来が変わります。

例えば人手不足。見境ない怒り方をしていたり、逆に叱るべきを躊躇して、お店の自治を守れない結果を出してしまっても人手不足は起こりうる。同僚の苦労を多々見てきました。そんな時には、もちろん社員間で助け合うのですが、助っ人に入った先の空気を感じ取って、思うことはたくさんありました。どう、ボタンを掛け違えたのかと。

そしてどんな組織であるか、それ次第で繁盛店になるか売上を落とすか、結果を左右するものなのだと思います。サービスの世界で、何もしないで完璧な営業日の連続なんて恐らくないのだから、失敗したら素直に謝る、リカバリーする、励ます、肯定する、一緒に喜ぶ。不完全な私の場合は、そうやって繋いでいました。売れるとか売れないとか、立地や外的要因だけじゃないのだと思います。

***

そんな居酒屋さんにいましたが、感動するような一抹にも沢山遭遇しました。毎日毎日、色々なお客さまが来店されて、従業員がいてドラマが繰り広げられます。それはこの仕事の魅力だと思っています。

一つ屋根の下の幾多の笑顔と雑踏感、グラスを打つカランカランという氷の音、それらに満たされた空間を同じように好きな人はたくさんいるはず。

でも、私たちが何の不安も無く誰とでも安心して乾杯できる日々を取り戻せるまで、たぶん、まだ時間が必要なのでしょう。だから自分が出会ってきた奇跡のような現象を、少しでも言葉にしていけたらと思います。

Hocco pen's house 
203号 あおい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?