小林さんありがとう。長年の疑問が解決した。
小林という名字の人に出会うと、いつも考えてしまう事がある。
全国の小林さん達は、大林さんに対して劣等感を抱いたりはしないのだろうか。
だってわたしの価値観では、小より大の方が上なイメージだ。
ライスだって小より大が高いし、オオクワガタだって小さい個体より大きい個体に価値がある。便だって小より大の方が汚いし臭い。
わたしは小林ではないけれど、もし小林という名字だったら、きっと大林さんに劣等感を抱いてしまうと思う。
入社式で同期に大林がいたら、同い年なのに初対面で自然と「大林くん」と呼んでしまいそうだ。
大林からは当たり前に「小林」と呼ばれ、そこで決定された上下関係が後々まで響き、出世して大林が部下になったとしても、ずっと「大林くん」のままで頭が上がらない気がする。
婚活パーティーで順番に自己紹介する時、前の男が「大林です」と名乗ったら、わたしはとっさに「な、中林です」と中途半端なウソをついてしまいそうだ。
その後もいまいち自分を出し切れず、大林にペースを握られたままパーティーは終了。その夜は部屋で独り枕を濡らす事になるだろう。
運命を感じる女性と出会い、プロポーズも成功した。
でも相手の名字が大林だったら、彼女のご両親を前にした挨拶で「わたしのせいでお嬢さんの名字が大林から小林になってしまい、まことに申し訳ありません!!」と土下座してしまうかもしれない。
このような悩みは小林さんだけではない。
例えば下田さんは、中田さんや上田さんの事をどう思っているのかとか。
梅村さんは竹村さんや松村さんの前では萎縮してしまうけど、杉村さんには強気なのではないかとか。
古田さんは新田さんとフュージョンして古田新太になってスカートをすぐに無くすのではないかとか。
こんな事を考えてしまって夜も眠れない。
だから先日、勇気を出して会社の小林さんに聞いてみた。一体あなたは大林さんのことをどう思っているのかと。
「考えたこともなかった」
だよねー。
よく考えたら、小泉さんは大泉さんと仲良くハケンの品格で共演していたしね。
あと数分で少年ジャンプの配信が始まるのでさようなら。わたしは鬼滅の刃を読みます。
おやすみなさい。
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