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管理職の経験が私に与えた変化

2021年、3月に発表された「ジェンダーギャップ指数」では、日本は120位と主要7カ国で最下位となり、男女格差が問題となっていることや、昨今のダイバーシティへの関心の高まりを受け、CyberZでは、2020年10月より女性活躍を推進するCDO(Chief Diversity Officer)室を設立し、女性幹部輩出を目的とした女性活躍推進プログラム「WoW」を本格始動いたしました。
プログラムを始動してから4か月目でWoW参加メンバーの40%が昇格をしており、管理職メンバーの輩出にもつながりました。
「CDO室」初期メンバーとして活動し、管理職としてメンバーを引っ張っている営業マネージャーの吉田が管理職を目指したきっかけやCyberZだからできた自分らしい働き方についてインタビューを行いました。

CyberZ AC事業部 マネージャー 吉田莉穂
2016年CyberAgent入社、CyberZに配属。1~2年目で営業としてゲーム顧客を中心に担当し、2017年11月にリーダー、2018年4月からMGRに従事。当時女性最年少マネージャー(現職)
■CDO室について
CyberZでは2020年10月に女性活躍を推進する組織として「CDO室」を設立しました。CDO室では、2021年4月より女性の幹部・リーダーの輩出に取り組む活動「WoW」をスタートさせるなど様々な活動に取り組んでいますWoWには「Way of Woman」=「女性の道を自ら切り開くこと」と願いを込めており、活躍したい・チャレンジしたいという想いをもつ女性へ向けた現場では培われにくいリーダーとしての視座の向上、スキルアップ支援を提供する選抜型のプログラムです。今後も多方面での女性活躍推進に取り組み世の中的にもポジティブな事例を生み出していきたいと考えています。


Q.入社した当初から管理職を意識していましたか?

入社当初は、「とりあえずマネージャーを目指します!なんとなく!」という程度でした(笑)
当時与えられた仕事はある程度頑張っていましたが、キャリアアップするために
上司からオススメされた本やニュースサイトを見るわけでもなく、タスクが終わったら遊びに出かけていました(笑)

Q.管理職になるまでの働き方と本気で目指したきっかけを教えて下さい。

入社してから1年間は営業として数字が全くつくれず、ぱっとしない時期を過ごしました。当時はそれなりに仕事に向き合っていたと思っていたので、なんで自分ばかり成果がでないんだ?とモヤモヤする時期が長かったです。

そんな時(2年目になる直前)に大型顧客を担当するチャンスが回ってきました。ここで絶対に成果を出したい!と思いひたすら成果を出すことだけに集中しました。あらゆる人を巻き込んで、土日もずっと広告効果が気になってパソコンに張り付いていました(笑)そのかいあってかようやく大きな売上をつくることができた時、チームで成果を出す喜びを実感しました。その経験が、もっとたくさんの人ともっと大きな成果を出してみたい、という気持ちに変わり本格的に管理職になりたいと思うようになりました。

Q.3年目で管理職になって欲しいと言われた時はどんな気持ちでしたか?

率直に「このチャンスに乗るしかない」と思いました。1年前に経験したような大きな波が来ている今、やりきる以外の選択肢は無いと思いました。当時の上司から3ヶ月後には代理店から新しくマネージャーを出す必要があると聞いていたので、他のマネージャー候補と比較されても自分の名前が挙がるように、率先的にマネージャーの業務を巻き取っていきました。Zはポジションに囚われず仕事ができる環境が常にあるので、マネージャーになりたいのであれば、マネージャーの仕事を先にやってしまえばいい、と思っていました。この時に改めて、チャレンジしたい人には最高の組織だと実感しました。

Q.管理職になって苦労したことや大変だったことを教えてください。
それまでは、個人の数字しか追っていない一営業だったので、チームのビジョンを描いてそのビジョンに向けてメンバーを動かすことに苦労しました。当時そのチームの前任のマネージャーは社歴10年以上の大ベテランで、その人のマネをしなきゃと必死だったのですが同じようにやっても数字も伸びないし、メンバーも付いて来てくれなかったです。その時は何故かわからなかったのですが、メンバーも一気に6人持ち、1人を除いて全員先輩だったので、抜擢でマネージャーになった社会人3年目の私の言うことにパワーがなかったですし、私自身どういうチームにしたいのか、どういう目標を達成していきたいのか、メンバーにどうなって欲しいのかの理想が全くなかったからだなと今振り返ると思います。最初は本当にただ数字を管理しているだけのマネージャーだったので当時のメンバーの方にとっては頼りないマネージャーだったと思います。

Q.新たに学んだことや新しく挑戦したことはありますか?
ある時にコンペの与件が来て先輩がフロント、私がマネージャーという体制でコンペに臨むことになりました。正直コンペ経験はフロントの先輩の方が何倍もあったのですが、また形だけのマネージャーになるのは嫌だったので、いつもだったらアシスタントさんにやって頂くような調べ物やパワーポイントのデザイン等そういう部分で貢献しようと思い、結局朝まで先輩と提案の準備をしました。大した仕事はやっていないのですが、そこからその先輩の私を見る目が変わったというか、思っていることやチームの課題を話してくれるようになりました。その時にマネージャーという椅子に座るのではなく、チームで成果を出すためにその時々で最適な役割をすればいいんだと気づきました。チームが勝てるなら誰が何をやってもいいんだ、と考え方が自由になった気がします。そこから私が1番貢献できる形でチームを引っ張っていこうと思うようになりました。

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Q.管理職になって新たに興味をもったことはありますか?           今までは自分のチームがどれくらい大きな成果を出せるかに集中していましたが、徐々にメンバーの働くモチベーションや、会社の人材育成計画などにも興味を持つようになりました。やっぱり本人の意向に沿ったミッションを与えた方が圧倒的に成長もしやすいですし、会社の意向に沿った方が評価されますよね。自分の中でこの人は○○な人!というように当てをつけて、ブラッシュアップしながら、メンバーが本気で頑張りたいと思える環境で働いてもらうえるように気をつけています。ある程度意向に沿ったミッションを担ってもらい、会社からも評価されるとその後、さらにチーム内での信頼関係が気づけ一緒に走り続けてくれるようなチームが築けていけると思います。経営と現場の間にいる中間管理職としては難しい所もあるのですが、あまりにも本人の意向とは違うミッションが経営から降りてきたときはNOと言っています。今私がこうして働けているのも新卒のときに本気で頑張りたいと思える経験をさせてもらえたおかげだと思っているので特に新卒~3年目くらいは気をつけています。特に自分のメンバーにはどのチームにいるよりも成長できる環境を整えたいと思っています。

Q.どのような働き方を意識していますか?
有り難い事に女性だから、男性だからという固定概念が無くなってきている時代に、手を上げた人にチャンスを与える環境のCyberZで働かせて頂いています。幼い頃から好奇心旺盛で、人生の中でいろいろな経験を積みたい私にとっては理想の環境です。この環境を無駄にしないよう常に新しい事にチャンレンジする事を意識しています。また、仕事だけに集中するのではなく休日とのメリハリもつけて自分の中で仕事へのモチベーションを保つようにも意識しています。平日は仕事に集中していますが、休日は思う存分遊んでいます!

Q.CDO室に参画しようと思ったきっかけを教えてください。
今まで女性のワーク・ライフ・バランスの講演に多く参加してきました。そういったサポートが手厚いのもサイバーエージェントグループの魅力ですが、とても重要な事だと思いつつ、どこか自分事化できていなかった気がします。結婚や出産はいつ起こるかわからないし、そのとき周りがどういう環境かもわからないからです。一生経験しないかもしれません。なので、今回のWoW施策のように女性の能力開発のお話がきた時はとてもワクワクしました。今までにこういったキャリアアップへの挑戦機会を増やす施策が女性限定で行われることはなかったので、自分もいつ何が起こるかわからないからこそいま能力を高めておきたいしその施策を推進していきたいと思いました。今でこそこのような考え方ができますが、入社からここに至るまでいろいろな失敗や挫折を経験してきました。

Q.今後どうなっていきたいですか?ビジョンを教えてください。

改めてになりますが、好奇心旺盛で色々な事をやってみたいという気持ちが強いので仕事もプライベートもバランス取るという考えがあまりなく、どちらも諦めたくないと思っています。
以前マーケティングの講義をしていただいた元P&Gの音部さんのご紹介でご活躍されている女性の方々のお話をお伺いする機会がありました。その方々は既にご結婚されていたり、お子様がいらっしゃる方々ばかりだったのですが、共通していたのは若い時はやりたい仕事にどんどん挑戦してきたという点でした。いまは世の中にいろんなサービスがありますし、そういうサービスや周囲のサポートをうまく活用して、いまでもキャリアアップを目指しているし新しいチャレンジもしているとのことでした。私はいままでロールモデルがいた事は無く、良くも悪くも自分の中で「こう在りたい」みたいなものが固まっているのでその理想に対して近づくような働き方をしていきたいです。それが誰かのロールモデルになれば嬉しいですし、ならなくてもこんな働き方もありなんだな、と選択肢のひとつになれればいいなと思っています。

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(編集後記)CDO室 稲葉晟菜
MGRの方のお話を聞く機会が実は少ないので、今回インタビューさせていただきMGRの方がどんなことを考えていて、どうやってチームを引っ張っていっているのかがイメージできとても新鮮でした。私も、"誰もが自分らしく働ける環境"を作っていけるようにCDO室メンバーとして意識して取り組んでいきたいと思います。

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