FUSIONLIZE TALK vol.3 (feat. Ayumi Taniguchi)
みなさん、こんにちは。
FUSIONLIZE TALK 運営の鶴田です。
(FUSIONLIZE TALK についての詳しい説明は、記事の一番下へ。)
FUSIONLIZE TALK第三回のゲストは、谷口あゆみ。
今回の3つのキーワードは、
#相手にされない声
#「みんな」の生理
#MyBodyMyChoice
このレポートでは、彼女が語ってくれた三つのキーワードについて、レポートしていきます。
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自己紹介
谷口歩実です。
今は、社会人1年目をしています。
大学時代はジェンダーセクシュアリティー研究をやって、部活は剣道部でした。今は、#みんなの生理 という団体をやっています。
ジェンダーアイデンティティは女性で、she/herを使っています。
自分の人生、こんな感じの生活をしてきました。
10歳くらいまで、ベトナムとマレーシアに住んでいて、いわゆる帰国子女って感じです。
帰国してからは、地元の公立学校に入れてもらって、楽しく暮らしていました。そのあとは中高の女子高、大学と、楽しく暮らしていました(笑)。
10年を1学期と考えていて、今は人生3学期目を生きてると思っています。
#相手にされない声
さて、本題に入りまして。
相手にされない声
先ほど自分の人生こんな感じでしたーと紹介したのですが、
楽しかったものの、生きてる上で、たくさんのモヤモヤを抱えてきました。
自分のアイデンティティが作られた時期に、日本人だけど日本にいなかったり、いろんな文化と混じりながら育ったりして、
アジア人ってなんだ?
私って何人?
という疑問をずっと持っていました。
日本に帰ったら、「みんなと一緒じゃないといけない」という考えに触れて、そうなの?って思ったり、
中高に入ったとき、見た目がすごく重視される環境にいたり、
“JK"ってなんでそんなブランドみたいになっているの?とか、
学校では「痴漢はあなたが悪い」って言われて「そうなの?」って思ったり。
大学に入って、ジェンダーセクシュアリティー研究とであって、今までのモヤモヤが晴れたと共に、新しいモヤモヤが生まれていったり。
たとえば、就職したら、次は結婚だねって言われたり。
今は、働くとはなんだろうってモヤモヤに直面しててー自分は、今アメリカのミネソタ州に本社がある会社で働いていて、いま、人が命がけでプロテストしている間にこうやってのんびり働いていて良いのかな?っておもったり。
モヤモヤがどこからきているのかなと思ったときに、
・ジェンダー
・Third culture kid
・人生の決断(結婚願望ない、とか)
などなど、自分には、世間的にはモヤモヤに陥りやすいマイノリティーさがあって、
その中で、
私の存在って社会であまり意識されてない。
私の声って無視されてる?
っていう思いが出てきました。
自分の声って社会にない
自分の声を代表してもらえるものって社会にあまりないって思ってきた23年間でした。
#「みんな」の生理
今、私は、 #みんなの生理 という団体で、生理用品を軽減税率対象にする署名活動をしています。
きっかけは、私の声を聞いて!存在を無視しないで!という思い。
今やらなかったら、無視され続ける。
自分と同じ属性を持つ人=生理がある人 が無視され続けてしまう。
これに関しては、祖母の生理用品に関する話も、すごく印象に残ってて。上京してきて、生理用品を買うために明日の朝ご飯を我慢するという経験を話してもらって、「それって天秤にはかるものなの?」という疑問を持つようになりました。
おばあちゃんみたいな人たちの声が無視され続けてきたから、今の状況になっている。そして、一人でやっても限界があるし、苦しいので「みんなの」生理を始めました。
#みんなの生理 の活動を始めてみて、一人じゃないと気づけたこと、
無視される声を増やしたくない!という強い思いが、今の自分のエネルギー源になっていると思います。
#みんなの生理 の活動として、何を大事にしたいかを考えたときに、この2つのコアバリューがあるなと感じています。
ひとつめは、生理の問題は社会の問題。生理がある人たちだけで解決する問題ではない、みんなで協力しあって解決していかなければならない問題だから、生理がない人も、ある人も、みんなで取り組まないといけない問題だという認識を持ってもらうこと。
もうひとつは、
「生理がある=女性」
「女性=生理がある」
という短絡的な考え方はしあない、ということ。
自認が男性の人、トランスジェンダー、いろんなジェンダーアイデンティティーを持っている人が生理を経験している。
また、閉経していたり、手術で生殖器をとっていたり、トランスジェンダーだったりで、女性であっても必ずしも生理があるとも限らない。
生理に対するダイバーシティも知ってほしい。
そういう思いで、活動しています。
そのどちらも、根本には、自分が感じた、「無視される声」がないように、という思いがあります。
私が #みんなの生理 をやってみて、実際に感じたことして、
声を無視しないと、
1)私の声を聞いて!と自分が発信していくと、
2)私の声「も」きいて! という、いろんな声を聴かせてくれる人が集まる
3)そして、いろんな声が、一つの声の元に集まってきて、そんな声もあるんだ!という発見がある
と、選択肢が可視化されるな、ということがあります。
#MyBodyMyChoice
自分一人だけじゃ見えない選択肢があり、
いろんな人が集まることで、たくさんのチョイスが見えてくる。
選択肢を増やして、そこから納得するチョイスを選びとる。
生理でこのことを考えたとき、
ナプキンしか知らなかったら、
温泉の予定があってもキャンセルしようってなるけど、
もしその他の選択もしれたら、
自分にとって、もっと楽しい選択が取れたかもしれない。
選択肢がわかれば、自分の未来は変わる
生理ということを通じて、そういう考え方が広がってくれたら嬉しいと思っています。
これは、家族計画にもつながると思っていて、
生理用品だけじゃなくて、いつ出産するのか、とか、
生理から派生する、性と生殖に関する選択に関して、
また性に関することだけじゃなくて、結局は生き方につながるのではないかと考えています。
自分の選択肢をちゃんと見せてもらって、知って、選ぶ。
そういう生き方って素敵だなって、私は思ってます。
生きてく中で感じてきたモヤモヤを、声にしても届かなかったという思いがあって、そんなことはやだと思って、声を上げた。
の形になったのが #みんなの生理 。
そして、#みんなの生理という活動を通じて#MyBodyMyChoiceという考え方を浸透させ、生理にかかわらず、声を聞いて、選択肢を増やし、自分で納得する選択肢を選ぶことで、未来は変わる
そういうふうに、私は思っています。
それは、生き方も同じ。
一人ひとりの生き方は、誰かの選択肢になるかもしれない。
正解はないから、自分が信じる選択肢を選ぶことは、誰かの選択肢、誰かの未来を変える選択肢の一つになるかもしれない。
だから、ALL OK!。素晴らしいことだなって思います。
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この後は、二つのグループに分かれて、トークを聞いての感想や、最近のモヤモヤごとなどをじっくり、ゆっくり語ってもらいました。(FUSIONALIZE TALKは参加者同士の対話も大事にしているので、スピーカーの話と同じくらいの長さで対話の時間を設けています。)
最後の集合写真!
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#みんなの生理 リンク集
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署名活動ページ!
★FUSIONIZE TALKとは?
★FUSIONIZE TALKとは?
自分らしく生きたいと願う若者の心の居場所をつくることで、多様な生き方を肯定する社会の実現を目指すプロジェクト『ALL OK!』による、オンライントークイベントです。
★目的
❶であう
集まって対面して話すコミュニケーションからオンライン上でのコミュニケーションへと移行し、場所性や時間に縛られないために仕事仲間や友人らとこれまでより集いやすくなった一方で、”あらたな関係性”と出会うことが、積極的に機会を獲得しようとしない限り、むずかしくなっているのを感じます。FUSIONIZE TALKでは、想定外に出会い、繋がる場をつくれればと思っています。
❷ききあう
FUSIONIZE TALKでは、ゲストスピーカーの話をきく時間と、参加者それぞれの話を聴き合う時間を設けています。色々な情報を否が応でも見聞きしてしまう世の中ですが、目の前の人に集中して、全身で聴く時間を共有したいと思っています。
❸かたりあう
自由に対話する時間も設けています。互いの思いを交換しあい、語らう時間を持ちましょう。オンライン上でのコミュニケーションはラグや雑音があるなどの障害がありますが、障害もたのしみつつ語り合いの時を持てればと思っています。
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