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そこそこ高い給料を維持するため会社の規模拡大を無視しています笑
私の会社は規模の拡大が成長とは微塵も思ってないので社員は2名。 これ以上増やさないことも決めています。
昨年の今頃、コロナが深刻に捉えられ始め、先の展望が全く分からない時期売り上げが減少していないことなどもありフランス政府からの補助金の受給資格がなかったので急場しのぎに社員2名と相談して500万円の一時支給をしました。(私ももらいました笑)その後も私は日本でお仕事が出来ていたので例年と同水準の給与支払いも出来ました。社員2名は私以外の職人数名の受注窓口やマネジメント業務をしています。パリのアトリエがあるビルはうちが大家なので、お家賃から発生する利益を分配することも可能ですが、いまは必要ないので、そちらからの収益は内部留保としています。現状はこれでコロナをやり過ごそうと思っています。
しかし、昨年は社員の旦那さんたちが解雇されたり会社が無くなったりしています。パリはニュースでもあるようにコロナによる影響は日本より甚大ですから今後はわかりません。わかりませんけどお給料は絶対に下げません。そりゃ経営状況次第だろということですが、いまのところ楽観的です。なぜなら、パリでも身近な注文服職人の仕事はほとんど減っていないからです。
売上高よりも利益に細心の注意を払いますが規模の拡大は無視しています。お仕事の性質上、たまたま今期だけ望外な儲けがでるという性質のビジネスではないので拡大も出来ない訳ですが、そもそも拡大して売り上げが増えて社員が増えても事務系や営業系の人件費や設備投資がかさんで昇給ができないのでは、アホなん?と設立当初から思っているからです。もちろん、それもうまくハンドルできる経営者の器をお持ちの方は、たくさんいらっしゃると思いますが、私にはその器がないので、そこの挑戦はしていません。
先日TV番組で年商4000万円のパン屋さんが紹介されていたのをたまたま拝見しました。店主の、もういいでしょ、これくらいで充分。という考えに共感しました。例え安価な商品にでも消費者はサービスを求めすぎ、あれやこれやと対応して経費が増大し、より多くの売上が必要に。そしてまた人が増えて人件費はあげられない。さらに売上が必要に。そしてまた人が余計に働くことに。もちろん業種の違いはあるとは思いますが。
猛烈に働いて年収数千万円数億円を目指している人にはバカにされますが、さすがに何も考えず安穏としていてそれが可能ではないことくらいは知っています。でも全社員に美容室代が支給できたり、妊娠したら基本給をアップできたり子供のおもちゃや絵本代などが支給できたりしています。
そんなことやってるから会社が大きくならない。。まぁそうなんですけど、それがなんなん?ということです。それでも先週、子供2人の子育てで忙しい社員の誕生日に中古ですけどプジョー508をプレゼントできました。
大事なことって人それぞれ。。やせ我慢でも怠惰でもありません。 立って半畳 寝て一畳 天下とっても二合半 by 信長かと思ったら不詳笑