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嫉妬ごころ

向き合いたくない人がいた
向き合いたくないことがあった

そっとふたをした
関係を断ってみた

あの時はただ嫌で
遮断することで自分を守っていた


半年してたまたまふたを開ける機会があった

驚くほど向かい合うことができた
素直に素敵だ、いいな、とおもえた

たぶん相手は何にも変わってなくて
私が変わったからだとおもう

やっとむきあえるのだとうれしくおもった
あの時蓋をしたなんとなくいやな気持を紐解こうとおもった

たぶんあれは嫉妬、憧れだったんだと思う
まぶしくてまぶしくて

それを素直に良いと思える余裕が自分にはなかった
覚悟を甘えだと、自由を甘えだと、不安定は甘えだと

否定することで自分に向き合うことをやめていた

今だからわかる
あれは憧れだった

自分がそうなりたいのにできていないから
自分にはないものを持っているのがうらやましいから

恵まれているという言葉で片付けようとした
それは環境なのか、タイミングなのか

今だからわかる
蓋をするほどのまぶしさは
自分の人生を人に任せず歩んでいることだった

まわりなんてきにしていなかった
それなりに生きている自分がむなしかった


今こうして向き合えたこと
自分の弱さを見つめられたこと

わたしがすこし変化したのだと
うれしく思った

少しずつ、舵を切り出した
自分の足で歩き始めた

そんなわたしに気づくことができた


うらやむのをやめようとしなくてもいいとおもった
心に隙間がない時はそっとふたをしてもよいのだと

未来の自分に託してもいいし
託さなくても徒然なるままにいきればいい

向き合うタイミングを
自分以外の何かに託してみる

それでもよいのだ

いつかの自分がそっとみつけて
掬ってあげればあげれば

それでよいのだ

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