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成長を支える力に憧れて、「サンゴ礁」みたいになろうと決めた
昨晩、リビングの一角で『海の辞典』を手に取りました。
ページをめくるたび、美しい海の写真とともに、「潮が引く」「時化」「さざ波」「砂紋」「波の緒」など、普段あまり使わない言葉に出会います。
この本を読むとき、私はいつも「○○な文章を書くときに使えないかな?」と想像を膨らませています。
まだ使ったことのない言葉で文章を書けると、少しだけ自分の世界が広がったような気がして、なんだか嬉しくなるのです。
でも昨晩は、ひときわ「サンゴ礁」という項目に目を奪われました。
サンゴ礁については、もちろん知識としては知っているつもりでした。それでも、『海の辞典』に書かれていた事実には目を見張るものがありました。
海全体のわずか0.2%という小さな面積のサンゴ礁に、海の魚の25%が集まるというのです。特に「サンゴは魚たちにとって、大事な海のゆりかご」という一文には、心を揺さぶられました。
この情報を知って、「サンゴ礁って本当にすごい!」と感動する一方で、私は少しだけ嫉妬にも似た感情を抱きました。
というのも、私はフリーランスのワークショップデザイナーとして、小さな対話の場を作り続けてきたからです。対話を通じて組織やコミュニティの停滞感を解消し、新しい発見や変化のきっかけを作る仕事です。
まだまだ社会に大きな影響を与えられたとは言い難いですが、それでも私は、自分の仕事に誇りを持っています。対話には大きな可能性があり、小さな集まりからでも未来を変えられると信じています。
だからこそ、昨晩サンゴ礁の存在感に触れたとき、深い尊敬の念が湧きました。海全体のわずか0.2%という限られた領域に、多くの魚たちが集い、成長を支えている。その圧倒的な貢献度を知り、私は、サンゴ礁のような存在になりたいと思ったのです。
小さな場であっても、誰かの成長や変化を支える力になる。そんな存在になれるよう、自分を育て、また場を育てていきたい。
最近、私はワークショップの運営だけに留まらず、ゆくゆくはオンラインコミュニティやスクールを主催したいというビジョンを思い描いていました。サンゴ礁のイメージは、その方向性と深くつながったような感覚があります。
心が満たされる、素敵な読書のひとときでした。2025年がますます楽しくなりそうです!