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#12 壁は「振り返る」もの!? 若新さんの視点はパラダイムシフトの宝庫
ワークショップデザイナーの相内洋輔です。唐突ですが、私は『若新雄純のあたらしい経営?』が大好きで、よくポッドキャストを聴いています。
「リスナーからのお悩みに若新さんが回答する」というシンプルな構成なのですが、若新さんの本質を射抜く回答が見事すぎて!!
私にとっては、とても濃い内省の時間であり、新しい視点を獲得できる絶好の機会になっています。
先日もワークショップへの道すがら若新さんのお話を聴いていたのですが、ものすごくハッとさせられ、劇的に世界の捉え方が変わった回がありました。
第184回の人生の壁は「乗り越える」ではなく「振り返る」!? という放送です。
「壁を乗り越える」には苦しいイメージが伴う
私たちはよく何かに行き詰まっている状況を「壁」に見立てて、壁を乗り越えるとか、破るという表現を使います。このメタファーは古今東西で用いられているようなので、「壁」は人類共通のイメージなんでしょうねぇ。
ただ、個人的な感覚で恐縮ですが、私はこの「壁を乗り越える」という言葉があんまり好きじゃないんです…。
なぜなら、「壁を乗り越える」という言葉からは自分が必死にもがく様子が想像され、それだけで疲弊してしまうのです。
なのに最近の私ときたら、まさに壁に直面していて.…!
しかもすごく頑張らないと越えられる気がせず、憂鬱で仕方がなかったんですねー。
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「乗り越える」ではなく「振り返る」!?
そんな時にふと目に止まった、若新さんの人生の壁は「乗り越える」ではなく「振り返る」!? という放送が神回だったのです!
興味がある方には、ぜひ文脈を確かめながら全部聴いていただきたいのですが、私は特にこの箇所を聴いて一気に心が軽くなりました!
ぼくは人生の正しい楽しみ方は、後ろ向きに生きること(後ろ側を向いて)だとずっと思っているので、目の前に現れた壁をどう「乗り越えるか」じゃなくて、自分は望んでもなかったような壁が現れた時に、結果的にその壁にどう苦しんで、乗り越えられたんだとしたらどう乗り越えたのかっていうのを、過ぎた過去についてぼくは考察するほうが大事だと思っているの。
(中略)
そうすると、望んでいなかったようなことが起こったとしても、ぼくの場合こうやって乗り越えてきたなとか、そんな自分ってこういう人間だな、生き様だなってのが分かってくるじゃないですか。
前述したように、私は「壁を乗り越える」という思考だと疲れ果ててしまって動けないのですが、「壁を振り返る」ことをしてみたら、心がとてもスッキリと落ち着きました。
「なんだかんだ、これまでに色々な壁を乗り越えてきたよね~~」と気が楽になりましたし、同時に勇気も湧いてきて、「あの時もできたんだから、今できないわけがないし」と思えたんです。
これは自分にとってかなり爽快なパラダイムシフトの瞬間で、登戸駅のホームを、グレープフルーツの果肉を絞った瞬間のようなフレッシュな香りが吹き抜けた心地がしました。
最高にイイ気持ちでした。
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ワークショップから軽やかな前進を!
私自身はこれまでの人生で、叱られたり、迷子になったり、行き詰まったりして、停滞のしんどさを味わった期間が何年もありました。
そうしてもがくたびに毎回感じていたのは、いつ出口が見えるのだろう…? もしかしたら、一生出口などないのではないか…? 私は大丈夫か…? という類の、底の無い不安でした。
人はこのモードにハマってしまうと、考えても考えても答えの出ない問いにエネルギーを奪われてしまい、次々と悪い予想が浮かび、全く身動きがとれなくなってしまいます。これは、組織も個人も同じです。
でも何かの拍子に、囚われていた思い込みや思考に気づき、それまでとは違った心のありようから現在を眺めることができた時、パッと世界の現れ方が変わります。壁を「振り返ってみた」私に起こったことが、まさにそうだったように。
この変容を、私はワークショップを通じてご提供したいんですよね!
ワークショップとは、自分とは違う他者の考え方や視点に学び、お互いをアップデートする場です。
だから私は、ご提供するワークショップを通じて、これまでとは違う物の見方、捉え方を自分に取り入れ、軽やかに前進されていく方とたくさん出会いたいと思っていますし、それが達成できた日は、言葉にできないくらい嬉しいのです。
そして、想いを同じくする人たちと手を取り、面白いワークショップをたくさん届けることができたら、すごく豊かな人生だと思っているんですよね!
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余談:宮城大学の思い出
余談ですが、若新さんは大学時代の先輩でした!
私が宮城大学事業構想学部に通っていた頃、若新さんは既に多方面でご活躍されていて、学内ではひときわ目立った存在でした。確か学内に等身大パネルなんかも置いてあったと思うし.…!
学祭で「みんなー、僕を見て!」と「ナルシスト狂宴」が始まった時は、口があんぐりだったなあ.…(笑)
あの頃は白い目でステージを見つめていましたが、バラを胸に舞うって、人生の最高の1シーンじゃないかなあ?
いや、きっとそうだと思う。
ワークショップデザイナー
相内 洋輔
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