複数職種を経験した若手人事マネージャーの「旅する」ジェネラリストキャリア観
皆さん、こんにちは。
株式会社Works Human Intelligenceで 新卒採用をしている我如古(がにこ)と申します。
この記事は、今まさに就職活動をしている学生さんや、仕事には慣れてきたものの今後のキャリアに不安を抱える20代の皆さんに向けて投稿します。
複数職種を横断してマネジメント職に就くジェネラリストキャリアの一例として、私の経験が皆さんが働く自分を好きになるきっかけの1つとなれたら幸いです。
1.自己紹介
2016年に新卒で入社したWorks Human Intelligenceに勤務して8年の30歳です。
プライベートで好きなことといえば海外旅行で、入社2年目くらいから年に1,2度長期休暇を取得しては航空券を握りしめ、主に外国の田舎町へ行っています。そんな旅では帰国日に島の火山が噴火したからしばらく帰れない等のハプニングもあったのですが、笑いながら職場で待っていてくれる同僚・上司に恵まれてきました。
私がこれまでに経験した職種は、大きく3つです。
22歳の新卒から人事システムの導入コンサルタントを経験したのち、25歳で製品開発部門へ異動、27歳で人事部門へ異動し、29歳からは弊社新卒採用グループのマネージャーを務めています。
およそ2年ごとに、新しい環境へと身を移してきました。
現在、年に300人近い就活生の方と対話する中で「なぜいくつも職種を変えてきたのですか?」「どうしたら20代でマネージャーになれるでしょうか?」等の質問をよくいただきます。今回のnote執筆をきっかけに、私なりの回答を少しまとめて書いてみたいと思います。
2.スペシャリスト?ジェネラリスト?
コンサル職、開発職を経て人事マネージャーとして働く私のキャリアは「ジェネラリスト」に分類されると思います。
しかしながら学生時代の私は、自分を幅広く手を伸ばし器用にこなすよりは1つのことに忍耐強く取り組む職人タイプの人間だと自覚していました。
そのため、仕事選びにおいても「ジェネラリストになりたい」とは思っておらず、「熱中できる仕事をしたい」と考えていました。
しかし、まだ働いたことのない当時の私は当然自分がどんな仕事なら熱中できるのか検討がつきませんでした。
そんな中で弊社のワーク型選考で出会った、「正解に近いアウトプットを出す」のではなく「自分で考えて正解を作る」思考に衝撃を受けました。
選考官はフィードバックの時間も私の考えを一切否定せず、どんな思考回路でこのアウトプットにたどり着いたのか、ひたすら私の思考フローに興味を持たれていました。
表面的な完成度ではなく、そのプロセスに関心を持ってくれる企業に初めて出会ったと同時に親和性があると感じたことを覚えています。
入社後も選考で経験した通りの環境が待っていました。
職種の変遷
冒頭で説明した通り、私はこの8年間で3度職種を変更してきました。
簡潔にまとめると以下のような変遷です。
キャリア開発のポイントは、すべての異動において前の経験から影響を受け、異なる点と点を繋いでいったことです。
この記事でもっとも伝えたい要素こそ、この「点と点を繋ぐ」ということです。
あらかじめ一本道のキャリアプランを持たない私は、今自分の足元にある課題の糸を真剣にたぐりよせては、次の課題にたどり着き、その課題に向き合うのに最も適した環境を選び取ってきました。
だからこそ、一見全く違う畑でも「なぜ自分がこの仕事をしたいのか」というモチベーションの連続性があります。
一方で、異なる課題に取り組むからこそ常に非連続的な成長があり、気づけば自身の経験領域が拡大していました。
結果的に複数の立場を経験してきたことが「俯瞰力」にも繋がったと考えており、現在のマネジメント職は上司に推薦されたことをきっかけに始まりました。
元々はスペシャリスト型だと自己分析していた私ですが、気づけばジェネラリストと言われるキャリアを辿っていました。結果的にいい選択だったと思っています。
この話をした時、次に就活生の方からいただく質問は「なぜ我如古さんは次々とやりたいことを考えられたのか」です。
これについては環境要因が大きいため、職場選びのポイントをお話したいと思います。
もし今、自分がジェネラリストの道を行けるか不安な方は、選んだ会社の以下の点をチェックしてみてください。
あなたは、その会社で働くからこそ得られる唯一無二の意義を言語化できますか?
あなたの担う仕事には、その領域のボトルネック(課題の根元)にアプローチできる裁量権がありますか?
あなたは、ある業務で高い成果を上げられるまで泣かず飛ばずでも2年間は頑張れますか?
上記が満たされなければ、単なるジョブホッパーになりスキルが十分に身につかないリスクがあると考えます。
「点」とは、その職種・仕事に本気で取り組むことで得られる個人の限界点を指します。そして、異なる畑だったとしても限界点をつないで線にすることで1本のキャリアになります。だからこそ、「もっとも学ぶべきことがあるうち」は限界点に達していないため、職種変更は時期尚早だと考えます。
※ハラスメントなど重大な要因がある場合は除きます
3. 「旅する」キャリア観
「キャリア」と聞くと成功と失敗に分かれる運ゲームのような印象を持つ方もいると思います。
あなたにとってキャリアとは、人生においてどのような位置づけにありますか?
私のイメージは、旅の途中で訪れる「都市」です。
都市によって歴史があり、人々の考え方があり、名産品があり、それらを流通させる外交や貿易によって世界は大きく発展しました。
自分が今いる土地以外を見ると他の土地に行くべきなのかと頭を悩ませることもあると思います。ただ、
行く道に頭を悩ませるより、まずは今いる土地で得るべき能力に真剣に向き合うことが大切だと思います。
仕事や組織も場所によって歴史、考え方、得意領域が違います。
前の仕事で得た知見があるからこそ、次の新しい領域で学び得るものがあり、シナジーが発揮されるのだと考えます。
行く道に頭を悩ませるより、まずは今いる土地で得るべき能力に真剣に向き合うことが大切だと思います。
4. 就活生、20代の皆さんへ
この記事をここまで読んでくださる皆さんは、きっと就活生当時の私よりも遥かに真剣に「就職活動」「キャリア形成」を考えている方です。
・自分の特性がわからない
・自分にそもそも自信がない
・やりたいことが決まっていない
どれかに当てはまるなら、今いくら悩んでも確約されない未来に思い馳せるその時間を、今の機会から得られることの最大化に集中投下する方がよっぽど有益です。
その仕事で求められる最高のパフォーマンスはどんなものですか?
やってみたい花形案件はありますか?
どうしたらできそうですか?
そこに打ち込む間にあなたの視座や視野は育ち、後輩指導をするうちに、自ずと次に選びたくなる選択肢が現れてくるはずです。
そして、最後に。
私が20代半ばの頃に、多くの成長機会をくださった上司が教えてくれた好きな言葉があります。
「踊らされるな、自ら踊れ」
たしかその上司も、自身の上司から伝えきいた言葉と言っていた気がします。
就活をどんなテーマで進めるかも、就職した会社でどう仕事を頑張るかも、すべては自分ごとであり、あなたの人生は社会や親のものではありません。
ぜひ、ご自身のキャリア旅のファーストプランとなる20代を世界にひとりの自分と相談して描いていってください。
「はたらく」を楽しく、をMISSIONに掲げる弊社には、自分のキャリアに主体性をもった社員、私よりもダイナミックなキャリアを描く先輩社員も多く在籍しています。
この記事を読んで弊社に興味を持ってくださった方は、ぜひご応募ください。
皆さんが悔いのない就活を出来るよう心から応援しています。
そしてご縁があり弊社でお会いした際には、お話できたら嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます!