社会の変化に合わせてシステムを迅速に対応させる。まだ見ぬ業務を創り出すエンジニアの仕事

「法改正対応は、まだ見ぬ業務を創り出すクリエイティブな活動」そう語るのは、統合人事システム「COMPANY」の法改正対応をリードする平田 憲穏さんです。

「COMPANY」では、社会保険や年末調整税計算などの法改正が起きる際、法定業務に関する機能改修への対応が必要です。法改正施行日までに機能改修を間に合わせることが難しい状況の中、なぜ「COMPANY」が迅速に対応できているのか。その理由について、平田さんにお話しいただきました。

平田 憲穏｜Hirata Noriyasu
2012年新卒入社。「COMPANY 人事・給与」の開発者として、社会保険領域の法改正対応・機能強化を担当後、2017年にコンサルティング部門へ異動し、人事給与システムの導入に携わる。2018年に開発部門へ戻り、コンサルティング部門での経験も活かしながらサブシステムの数々の法改正対応の企画・開発に従事。

コードを書いて世界を変えたい、開発者への志。

学生時代、動画編集ソフトで作成した映像の完成度に驚き、人間のやりたいことを拡張できるITの凄さを実感しました。ITには世界を変える力があると感じ、「コードを書いて世界を変えたい」という想いから開発者の道に進むことを決めました。

入社後は、開発→導入コンサルタント→開発と部署は変わりながらも、一貫して人事給与システムに携わっています。2018年に開発部門へ戻った後は、人事給与サブシステムの数々の法改正対応の企画・開発に従事しています。

入社時から大切にしていることは「自分で主体的にミライを創る」こと。関わるあらゆるものを自分事として捉えることで、自分の意思が生まれ、モチベーションが生まれ、楽しく仕事に取り組み続けています。

挑戦を大切にする自分の価値観と、挑戦を後押しする会社の文化が合いそうだと感じて入社を決めましたが、入社後から今日まで変わらず、自分がやりたいことに挑戦させてもらい、それが積み重なって今の自分のキャリアに繋がっていると感じています。

「COMPANY」における法改正対応：変化にシステムを追随させる

自社製品の統合人事システム「COMPANY」は、法律や制度が変わっても無償で変化に追随し進化し続ける、無償バージョンアップが特長の一つです。私が担当する公共給与・社会保険領域では、法制度の改正後も関連する業務がこれまでどおり実現できるように機能を改修する「法改正対応」を行います。

法改正対応の難しさは、定められた期限の中、限られた情報から企画開発しなければいけないことです。定められた法定要件をもとに業務機能を付け足すと思われがちな法改正対応ですが、実際は、法改正に関して限られた情報しか公開されないため、法改正施行日直前まで業務要件を固めることができません。

また、一般的な機能強化は、お客様が機能を利用するか選択できるため、初回業務のタイミングをコントロールすることが可能です。しかし、法改正対応は、法改正後に強制的に業務が変わるため、初回業務のタイミングが、選択の余地なく決まってしまいます。

迅速な法改正対応を実現するためのこだわり

そんな状況の中、「COMPANY」が法改正後の初回業務に対応できている理由は大きく2つあります。

1つ目は、限られた法改正の情報と既存情報をかけ合わせ、法改正後の業務を想定することです。具体的には、業務担当者向けのドキュメントや、「COMPANY」の既存のソースコードから、既存の似た法制度を学び、そこから得た情報と、公開されている法改正の情報から業務を想定して、企画開発を行います。

業務想定をする上で大切なのが、弊社で根付いている「カタログ思考」です。課題を深く想定してメリット（提供価値）ベースで解決策を出す思考法で、カタログ思考によってメリットある機能を取り入れた結果、ノーカスタマイズの統合人事システム「COMPANY」を生み出すことができました。

2つ目が、10年後の観点でレビューをすることです。新しい業務への機能改修は、長く使っている業務システムに「つぎはぎ」で改修しがちです。つぎはぎの改修はいずれ未来の負債となります。「10年後の当たり前なのか？」を問いかけ、当たり前ではないと思ったら見直す。この観点を大切にしています。

法改正対応は、誰も知らない業務を創り出していく活動

「COMPANY」は従業員数3000名以上の国内大手約1200法人グループにご利用いただいており、バックオフィス業務を効率化する社会インフラとして機能しています。

そのため、法改正対応によって「COMPANY」が与えるお客様への影響も大きいです。「コードを書いて世界を変えたい」という想いから開発者の道に進みましたが、社会へのインパクトが大きい法改正対応の仕事は、まさに自分の想いを体現する仕事だと感じています。

法改正対応は、限られた情報から誰も知らない業務を創り出していくクリエイティブな活動です。今後は、そんな法改正対応の業務をリードできるエンジニア、コンサルタントを育てていきたいです。そして、お客様、営業、コンサルタント、開発に「COMPANY」をよりいきいきと利用していただくために、社会の変化に合わせて「COMPANY」を変革させていきたいと思っています。

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