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[2013年を振り返る] シリーズ最新作が賑わう一年、その裏で

2013年、いかがでしたか。
ゲームについて振り返ってみると、著名シリーズの最新作やリメイクが続々と発売された印象が強い一年でした。やるゲームが多すぎて嬉しい悲鳴を上げた人も少なくないのではないでしょうか。

その中でも個人的に最も嬉しかったニュースといえば、やはりマナケミア2のアーカイブス化、そしてエスカ&ロジーのアトリエの初回特典にマナケミア2のプロダクトコードがついてきたことですね。
エスカ&ロジーのアトリエはマナケミアの良き要素が継承されていて、これからのアトリエシリーズがますます楽しみに感じられるような、希望が持てる作品となっていました。しかしそれだけではなく、時代の憂き目を見たマナケミアという作品がアピールされ、少しでも多くの人に手軽に楽しめる機会が生まれたことがファンにとって非常に嬉しいニュースでした。
アトリエシリーズは旧作のリピートも決して少なくない作品だと思います。アーランドからアトリエのファンになったという人も多いとは思いますが、旧作には旧作の良さがあるというのがアトリエシリーズの強みでもありますから、まだ過去のアトリエシリーズを遊んだことが無い人はアーカイブスやリメイク作品を活用して是非楽しんでもらいたいところです。

さて、シリーズ作品が各所を賑わす一年でしたが、新規IPも引けを取りません。
個人的に印象深かった作品を今回は厳選して三作、簡単におすすめしたいと思います。

魔女と百騎兵

シンプル操作で大ボリュームの特濃ダークファンタジーが楽しめます。
粗くもやりごたえあるゲームバランス、躊躇いなく使われる規制音、そして独特な世界観とキャラクターは人を選ぶかもしれませんが、怒涛の展開と惹きこまれるストーリーが一切の不安を覆してくれるはずです。
簡単な難易度も搭載されましたし、先月にはさらに遊びやすくなったパッチが配信されましたから、これからの人はさらに快適に遊べることでしょう。


星霜のアマゾネス

ドキッ!女だらけのダンジョンRPG!因子解放! ……という公式の猛烈アピールを心眼で見極め作品の本質を知る必要がある作品です。
お色気要素とドタバタ活劇が前面にアピールされていますが、作品の構成と設定の親和性、そしてそれらが活かされた非常によくできた戦闘システムが素晴らしいです。目から鱗、コマンド式戦闘ではマナケミア以来の感動でした。見たところ体験版でその真髄を味わえないことが惜しいところでしょうか。心眼を養うダンジョンRPGというのは、この面白さを公式HPやPVから察することができなかった人向けの謳い文句かもしれませんね。
一見シビアな作りになっていますが、難易度もしっかり考慮されているのでダンジョンRPG初心者、因子解放目当ての方も安心の設計となっています。


燐光のランツェ

1000円で遊べる3DSダウンロード専用作品……非常に手軽、それでいて大変やりごたえのある作品です。
格闘形態と飛行形態を使い分け空を舞い戦う空中シューティングアクション、シンプルかつ奥深いスピード感あふれるゲーム性、そして媚びることのない難易度、価格に対する出来の良さはマリシアスを彷彿とさせます。
正月・冬休みは是非この作品をプレイしてみてください。


シリーズ作品、新規IP共に面白い作品はまだまだ尽きません。今年遊べなかった作品は来年に……と思いつつ、来年も今年に負けない面白い作品が遊べることを期待しましょう。

……絶賛悠久巡り中のクロノス・マテリア。
私たちの手元に届くまで、かのゲームは幾度刻を越えるのでしょうか。


2013-12-29 公開
#21 【2013年を振り返る】シリーズ最新作が賑わう一年、その裏で

NavelFilmブロマガ Navel Magazineにて掲載

あとがき

2013年、いかがでしたか。と始められても困りますよね。すみません。
特定のゲームを取り上げるというよりは、2013年の年末に一年の総括になるような短い記事をということで書いた振り返り記事でした。編集後記でも小馬谷氏による活動の振り返りと来年への御挨拶が書かれていたような気がします。
2025年に今さら2013年を振り返る記事を投稿するのはどうなんだろうという気がしますが、一応NavelFilmブロマガにおける正式な番号がついた記事として取り扱われることになっていたため、他の記事同様に投稿しました。

この記事内で2013年の新規作品として取り上げたのが魔女と百騎兵、星霜のアマゾネス、燐光のランツェ。
魔女と百騎兵は既に記事で取り上げましたし、その記事のあとがきでも触れたように続編や別シリーズへと派生する人気シリーズとなりました。

星霜のアマゾネスは、実は後年中古価格が高騰し、3DSでプレミア化したゲームとして一躍有名になりました。そんな最中にニンテンドーeショップでの500円セールという衝撃もあり値段が落ち着いたようですが、ニンテンドーeショップ終了によって今後は中古ソフトしか遊ぶ方法がない状況ですので、再び価格が高騰するまでに是非入手して遊んでほしい作品です。

そして燐光のランツェ。こちらはダウンロード専用作品のため、現在では残念ながら新規で遊ぶ手段がない作品となってしまいました。
実はマリシアス記事と連作で燐光のランツェの記事を投稿しようと既に執筆していたのですが、年末は振り返り記事をということでこの記事を先に投稿することになったという裏話がありました。
ということで、燐光のランツェについては次回の記事で。

記事の最後に触れていたクロノス・マテリアという作品は、ガストで開発されていたゲームでした。悠久巡りという設定とシステムがどのようにゲームとして落とし込まれるのか、一ユーザーとして興味深く情報を待っていたのですが、残念ながら発売中止となり世に出ることはありませんでした。