【ゼルダの伝説 4つの剣+】ナビトラッカーズ はじまれ☠まるみえラッキータイム!
はじまれ☠まるみえラッキータイム!
ニンテンドーDSが発売された時、ぼくは絶対にDS版が出ると強く確信していた。
DSiウェアで4つの剣が配信されたと聞き、「そっちじゃないだろ!」とツッコミをいれた。
ニンテンドー3DSが発売されて、どうして出さないのか疑問に思った。
WiiUが発売されて、ぼくはいいかげんにしろとため息をついた。
WiiUで風のタクトのリメイク版が出ると知り、ぼくは心の中で叫んだ。
ナビトラッカーズはまだですか!
二画面携帯ゲーム機や画面のついたゲームパッドを使うゲーム機を出しておいて、このゲームを出し惜しみしているのはおかしい。
そう、3DSの強みやWiiUの”売り”を最大限に生かせるゲーム。それがナビトラッカーズだと私は確信しているのです。
ナビトラッカーズとは、GC用ソフト ゼルダの伝説 4つの剣+ で遊べる内容の一つです。
細かい説明は省くとして、分かりやすく例えるなら……そう。カービィのエアライドのシティトライアル。
1ゲームあたり約15分程度の手軽なモードなのですが、1ゲームの濃さや熱中度で言えば、シティトライアルすら超える特濃対戦ゲームと言っても過言ではありません。
GBAの画面を見て操作しながら、テレビ画面でその様子や行方を風のタクトでご存じのキャラがナビゲートしてくれる……相手より効率よく操作しながらの情報戦というのはプレイしてみると実に見事。時間経過と共に盛り上がっていくテレビ画面……自分が海賊試験(もはや祭りに近い)に参加しているという感覚も高まり、対戦や記録づくりはどんどんヒートアップ!あっという間に時間が過ぎてしまいます。
わざわざGBAを繋ぐ価値があるゲーム性でした。
……そう。ナビトラッカーズは手軽で遊べる上に一人で遊んでも友達と対戦しても非常に面白いゲームですが、GBAとGBAケーブルが人数分必要という点で、若干とっつきにくい部分がありました。
こればかりは4つの剣+というゲーム自体がそういう仕様なので仕方がないといえば仕方がないのです。
しかし時代は変わりました。もうそんな面倒な事をしなくても良いのです!
任天堂が直々に二画面のゲーム機を出したのですからね。そう、ニンテンドーDSです。
上下二画面ですし、通信対戦ができます。これはもうナビトラッカーズが出るに決まってます!
……出ませんでしたが。
そして多くのマイナーチェンジが出た後、新たに出たのがニンテンドー3DSです。
なんと、ネット対戦までできる!これはもうナビトラッカーズをやる以外ありえない!
……今のところ出てませんね。
挙句の果てにWiiUなんていう画面付きゲームパットを使う据え置きゲーム機を出してきました。
もうね、売りにしている点を聞くとナビトラッカーズしか出てきませんよ。むしろナビトラッカーズのために生まれたゲームと言われても納得できてしまいます。
WiiU公開と同時にナビトラッカーズをWiiUのモデルゲームとして発表していれば、売りにしている点の魅力も十分伝わったことでしょう……。
まあそんな愚痴っぽい事を書いてもしょうがありません。そんなことは一個人には関係ないのですから。
兎にも角にも風のタクトのリメイクも発表されたことですし、その後より良い作品としてナビトラッカーズが出てくれれば、ファンとしてはようやく願ったりかなったりです。
はじまれ☠まるみえラッキータイム!延長!!
前回のあらすじ
WiiUや3DSで早くナビトラッカーズを出してほしいなぁ(チラッチラッ
前回はナビトラッカーズがいかにおもしろいかという点を簡潔にすませてしまったので、今回は延長ということで面白さを振り返ってみましょう。
まず海賊試験前にミニゲームがありますが、これが熱い。完璧であれば他の人より有利に始められますし、上手くアイテムを確保できないと他の人より不利になります。試験本番前から戦いが始まっている……そんな緊張感を”おなじみのBGM”とナビゲーションがぶちこわしてくれます。
試験が始まるとついにメダル集めが始まりますが、メダルを集める以外にもやれることが沢山あります。
ラッキースターを集めたり、スイッチを押してみたり、幽霊みたいなのをたたいてみたり、ルーレットくじに挑戦してみたり、妖精を見つけてボーナスアイテムを集めたり、お邪魔アイテムを使ったり。あと風船で飛びまくることですかね。相手を直接攻撃するというのもありますが。
勝つための工夫はそれだけではありません。ただメダルを取るのではなく、ボーナスメダルの獲得を優先したり、メダルの取り合いは様子をみてその他の得点要素で一位の座を狙ったり。
限られた時間の中で、他の人の動きを見ながらいかに動くか。そこでテレビ画面をチラっとみたり、ナビゲーションを聞いたりとするわけですが・・・
テレビ画面やナビゲーションの方にも仕掛けがあって見逃せないからニクイですよね。
やはり筆頭は中盤に出てくるサルバトーレのハーフタイムイベントでしょう。テレビ画面にクイズが出たり、ビンゴ大会がはじまったり。いや、それだけでなくサルバトーレ自体がやっぱり面白い。
試験も佳境にさしかかると、みんなお待ちかねのまるみえラッキータイム!
ここからの白熱した競り合いは書き表せないものがあります。
……とまあ1ゲームの一連の流れを簡単にまとめてみましたが、ゲーム性だけでも熱中する要素満載で楽しいですし、そこに加わるフルボイスのナビゲートは聞いてて飽きません。二文字までという制約はありますが、その名を呼んでくれるのも嬉しい。
どうしてもナビゲートが受け付けないというのなら、あえて消音でプレイしても難易度的には面白いです。魅力半減ではありますが、画面を消してというのも挑戦し甲斐があるかもしれません。
ここまで対戦が面白いようなことを書きましたが、これが一人でも結構おもしろいのです。
やり込み要素の定番タイムアタックはもちろんですが、人と戦うのとは違った感覚で遊べるチンクルと対戦が中々熱い。最も強くしてみるとこれがまた侮れない。ある意味人より強い。デッドヒートを繰り広げていると、終盤のまるみえラッキータイム前に終わることも!
チンクルを叩いて吹っ飛ばすのも一興。チンクルぱわーあっぷ!超人的なスピードでステージの仕掛けをものともせずメダルを強奪していきます。
……プレイすれば面白い面白いとここまで書いてきましたが、見ているだけだと、ある意味上級者向けらしいのです。プレイしている様子が難しそうというのではなく。特にまるみえラッキータイムの言動とか。
仮にそうだとしても、テトラ様の手下、風のタクトでチャツボさんのツボを狙っていた人、面影すらありませんが、一応ハイラル王の赤獅子と一緒にお祭り騒ぎしたい人にとってはこれまたご褒美でしかありません。
実際プレイしていると、そういったある意味痛々しいまでの盛り上がりは全く気になりません。それくらい熱中できるのです。
余談だが編集の野郎はどうやらチャツボエロイとか言ってるらしい。そんなに壺フェチなら幸運のツボでも買えばいいのに。
簡単ながらも遊び甲斐があり、友達との駆け引きがあり、それでいて最高に盛り上がる。
実にクールな作品だと思います。ね、早く出しましょうよ。3DSでもWiiUでもいいので。
そうそう、リメイクするならナビゲーターやイベントも増やすべきですよね。
メダルをくれるキャラクターが減るのは残念かもしれませんが、風のタクトの登場人物はみんな印象深くていいキャラしてますし、ナビゲーターや新イベントに起用することは間違いなくプラスに働くことでしょう。
まずナビゲーターですが……ここはどうしても落ち着きのあるナビゲーターが欲しいという声にこたえるためにも、おばあちゃんをナビゲーターに加えましょう!
試験中であろうとお願いすればなんでも答えてくれるしプレゼントだっていっぱいくれるおばあちゃん。
速い展開についていけず、ただただ応援してくれるおばあちゃん。
ラッキータイムであろうとにこやかに笑って健闘を祈ってくれるおばあちゃん。
うーんはかどるなぁ!
アリルもナビゲーターやイベント追加にぴったりだとおもいます。健気で心の強いいい子ですから、なにをやらせてもいい味出してくれることでしょう!
(いや、それよりもリメイクされる風のタクトでもっといい出番がもらえるといいですね。当時は絶対に重要なキャラだと思ったのですが……削除云々の事情にしても扱いが悪すぎました。どうか報われますように。)
あとは、ハイラル語を話す方々のハイラル語ナビゲートやガノンドロフ様の「風が吹いておる」ナビゲートなんて……あ、ネタ枠はもう十分ですか、すいません。
他にもテリーにスズナリ、マギー&ムール親子やキラービーの子たちなんていう魅力的で濃いキャラも居ますし、間に挟めるイベントを増やしたっていいじゃないですか。ハーフタイムイベントの要素が増えればそれだけ繰り返しプレイする楽しみが……え、サルバトーレさんからの圧力?まさかあの人にそんなことが
あとがき
当時の任天堂はDS,3DS,WiiUと二画面でのゲーム体験を推しており、二画面のゲームといえば、で今書くしかないと思い執筆したのがこの記事でした。
最初期の頃は投稿時の編集を担当していた小馬谷氏の遊び心と編集後記が存分に加えられていたため、記事としての文章量も長くなりすぎないようこの記事は2回に分けることとし、後編をゲームの要素になぞらえて「延長」と題して、小馬谷氏の編集後記へのリアクションなども加えて執筆した経緯がありました。
このnoteでは、その2本に分けた記事を改めて1本の記事にまとめて投稿してみました。
さて、記事内でも触れていましたが、このゲームを存分に楽しもうとすると幾分敷居が高いのが難点でした。
そして、この記事の訴えもむなしく、結局2024年になってもナビトラッカーズが移植やリメイクされることはありませんでした。もし、今このゲームを最大限楽しめる人がいるのであれば、その環境と共に遊べる友人の存在を何よりも大切にしてほしい。心からそう思えるくらい、今となっては贅沢な遊び。それが4つの剣+とナビトラッカーズの魅力の本質といえるのかもしれません。