【ファイアーエムブレム烈火の剣】初期上級ってことは便利だね
ファイアーエムブレムにおいて、初期上級組とは弱き者を助け強き者を立てる、欠かせない存在です。
初期上級はどうせ弱いからいらない!
強い初期上級なんて使いたくない!
……それも一つの楽しみ方ですが、それだけではもったいない。初期上級組だって、魅力がいっぱいです。
ということで、今回は「初期上級ってことは便利だね」と題して、烈火の剣に登場する味方初期上級ユニット(ニニスとニニアンを除く)14名を取り上げていきますよ。
見た目分かりやすいように、各ユニットにステータス表をつけています。上段が初期値、下段がLv20時の期待値。
※表の値はハードブーストを考慮せず、設定された初期値と成長率から計算された期待値のみ記載しています
※武器レベルは省略しています
※緑色の値はカンストしている値です。
※小数第二位が0の場合、小数以下00の場合は省略しています。
マーカス パラディンLv1
封印の剣では削り職人として名を馳せたジェイガンポジションの鑑。今作は前作に比べて若くて強い!
削るどころか雑魚をどんどん倒していける!雑魚を相手にするにはちょっと強すぎる!
流石に終盤になると速さや耐久面が厳しくなるが、高い技と機動力を活かして最後までキッチリ仕事してくれる。他パラディンよりも高い魔防が魅力的。初期上級って便利。
マーカスに限らず烈火の初期上級は非常に優秀だが、HPだけは叩き上げにはかなわない傾向にある。
イサドラ パラディンLv1
天使の衣とショートスピア、銀の剣を持ってきてくれる素敵なお姉さま。
やや控えめな初期値で、優秀な速さと低い体格が特徴。火力不足という短所を補おうとすると長所の速さが損なわれてしまうため単身で活躍させるには今一つたりない印象。まさに初期上級職ステータス。
登場時期が序盤に育てたユニットとこれから育てるユニットで差が開いてくる頃合いのため、控えめな初期値は削り役に徹するにはちょうどいい。
支援相手が沢山いるので、その恩恵を受ければ強気な立ち回りが可能に。低い体格と高い移動力を活かして運搬役・支援役に徹することもできる。戦闘以外の手段で特に有効に運用できるユニット。
それだけじゃあ便利とは言えないというあなたのための参考資料。イサドラは「飛行ではないファルコンナイト」と考えてみよう。
そして封印の剣と聖魔の光石にそれぞれ登場する初期上級ファルコンナイト ユーノ と シレーネ の初期値を見てみると
ユーノ Lv9 HP33 力11 技14 速さ16 幸運14 守備8 魔防12 体格7
シレーネ Lv1 HP27 力10 技13 速さ15 幸運12 守備8 魔防10 体格7
二人ともイサドラと似た傾向のステータスである。終盤加入の二人に比べかなり早い段階で仲間になるイサドラの便利さは言うまでもない。やっぱり初期上級って便利。飛行じゃないから便利じゃないとか他作品だしユーノとシレーネは便利じゃないから比較したところで意味が無いとか言わない
ホークアイ 狂戦士Lv4
固有グラフィックを引っさげて斧を回す巨漢。初期上級とは思えない圧倒的HPは頼もしい。
右側ステータスもいい感じでまとまってくれる。速さが低いのは気になるが、斧使いはそもそも速くない(ヘクトルは規格外、ダーツがHP力速さに特化している)ため、斧使いとしての運用であれば気にならないどころか叩き上げ以上に安心して使える。魔防も高いため活躍の場も広い。
狂戦士になれるダーツはクラスチェンジアイテムの価値が高く評価プレイでは使えないため、ホークアイはここぞという場面で頼りになる。初期上級って便利。
支援をほとんど活かせないのが唯一の欠点か。
ワレス ジェネラル Lv1
ワレスとガイツはどちらか一方を仲間にすることができる。
リン編ではCCのチュートリアルを指南してくれる。(リン編経由せずの場合ということで初期上級として扱う)
一桁の技速さ魔防を考慮しても守備の初期値は流石。
育ててみると、意外に技が伸びる。そして思ったより守備が伸びない。それでも初期値が高いから物理受けには十分。
物理受けという一点に全力を注いでいるのもまた初期上級らしい魅力と言える。
屈指の強さを誇るアーマーナイトオズインとグレートロード待ったなしのヘクトル様が序盤から参戦しているため、この二人と比較するとどうしても割を食ってしまう。
章分岐がロードの合計レベルによるので、ヘクトルが育っていない場合は盾役としてワレスが助けてくれると考えると救世主に見える、かも。やっぱり初期上級って便利。
ガイツ ウォーリアLv3
ワレスとガイツはどちらか一方を仲間にすることができる。
ハードブースト対象ユニットである。
ウォーリアらしい初期値だがなにより注目すべきは弓の武器レベルの高さ。その体格と力を活かし火力重視の弓兵として即戦力で使える。
使ってみるとHPと力が伸びるのはもちろん、叩き上げのドルカスとバアトルよりも高い速さが使いやすさを一層強調。
場合によっては戦士組だけではなく、本職弓兵のウィルすらも食ってしまう貢献度が期待できる。ドラゴンマスターも怖くない!
ハードではブーストがかかる点と鈍足な下級斧ユニットの育成が大変な点を考慮すると斧ユニット随一の使いやすさと言ってもいいかもしれない。初期上級って便利。
パント 賢者Lv6
烈火の上級職は強い というのをプレイヤーに見せつけてくれる現職魔道軍将。
高い魔力技速さ魔防に十分すぎる幸運守備。誇張抜きで前線で戦える賢者。
……と主要ステータスの高さに目がいきがちだが、パント様の本当の強さは地位とイケメンであること体格と高い杖レベルにある。
賢者になったエルクの体格は6 ニノは4と、重くなった強魔法を使うには体格不足。
ステータスを見ても、完全に育て上げたニノにこそ劣るが、エルクに勝るとも劣らない期待値で魔道軍将の名にふさわしい活躍を約束してくれる。
なにより最初から杖Aという便利さ。他賢者はもちろん、魔法職だけでなく杖専用職のプリシラやセーラすらも食ってしまうこの杖レベルはもはや拝まずにはいられない。ここまで凄いとうっかり杖Sにしてしまっても納得。
最初から支援Aの恩恵を受けられるのも強み。光×氷の支援で防御面を中心にバランスよく補正されるので前線で戦う・回復支援をする際は安心感が増す。初期上級って便利。
ルイーズ スナイパーLv4
なんて美しい方なんだ……なにっ人妻!なんということだ!えっ旦那はパント様?なんてお似合いな夫婦なんだ……
ウットリ~~~
ウットリ~~~
ウットリ~~~
HPや物理面が少々物足りない印象を受ける初期値だが、弓使いということもあり削りやトドメと展開に応じて出番はあるので率先して攻撃させれば順調に育っていく。叩き上げ勢と比べるとさすがに見劣りするが、場面に合わせて使える初期値と下級職に負けない成長率は魅力。
いやらしいところに魔法職がいることが多い今作では、魔防を活かして魔法職相手にも積極的に間接攻撃できるのは大きい。最初から支援Aの恩恵を受けられるのも強み。光×氷の支援で防御面を中心にバランスよく補正される。
パントが強すぎるのと今作の他の弓使いが使いやすいことで相対的に弱い印象を受けがちだが、実際は美貌と肩書に負けず華麗に活躍できる。初期上級って便利。
ハーケン 勇者Lv8
ハーケンとカレルはどちらか一方を仲間にすることができる。
ハードブースト対象ユニットである。
力技速さ守備と物理面が高く、勇者のクラスに恥じない初期値と安定した成長率を持つ。
ゆうしゃの剣を持っている点も見逃せない。優れたステータスと十分な武器レベルのおかげで即戦力として最後の最後まで前線で戦える。
同じ勇者でエースユニットの代表格であるレイヴァンと比べても、左側(HP力技速さ)こそお家芸のコンウォル家相手にはやや劣るものの、右側(幸運魔防守備体格)はハーケンに軍配があがり、左側と右側のステータスを考慮して棲み分けて運用することもできる。体格に恵まれているので斧の使用を検討できるのも強い。
エリウッドとその従者たちを中心に支援があるため、フェレ御一行の中で贔屓にしているユニットが居れば支援を付ければ終盤も安心して戦える。
ハードだとブーストの恩恵もあって文句なしのエースユニットである。初期上級って便利。
カレル ソードマスターLv8
ハーケンとカレルはどちらか一方を仲間にすることができる。
封印の頃はとても強く剣聖と呼ばれるにふさわしい人格者として印象深いが、なんだか若い頃のカレルさんは近寄りがたい感じ。
これぞソードマスターというステータスで、封印の頃と比べると良くも悪くも普通のソードマスターになった印象。HPが少々心許ない。
叩き上げソードマスターのギィと比べるとHPこそ劣るが、力や防御面はカレルの方が高く、速さカンスト余裕なギィは体格が6とかなり低いため、HPを除けばカレルも同じ土俵で戦える。
同じ枠を取り合うハーケンと比べると安定感のあるハーケンとゆうしゃの剣の方が使いやすく優秀と言わざるを得ない。こればかりは比較相手が強い。しかし好みやプレイスタイルに合わせてカレルを使うのも大いにあり。
自身が光属性ということもあり、支援効果を発揮すれば剣魔の名に恥じない活躍を期待できる。
職業と加入タイミングの都合上ギィやハーケンと比べられがちだが、カレルの最大の敵は、ギィでもハーケンでもなく、後に仲間になるジャファル。やっぱり初期上級って便利。
ジャファル アサシンLv13
シナリオの扱い通り優秀なアサシンで、初期値の時点で完成されているといってもいい強さ。幸運が物足りないことを考えるとHPが不安材料か。
叩き上げのマシューやラガルトと比べても、火力と防御面ではジャファルが頭一つ抜ける。アサシンへのCCアイテムが高価なことを考えると、最初からアサシンは貴重。
最終的な期待値がカレルと似ていて運用方法も被る。最初から完成されている分ジャファルの方が使いやすい。
クラスについて比較すると、アサシンは瞬殺だけでなく索敵効果や盗賊鍵を使える等の利点もあるが自身の幸運の低さと必殺補正の差そして残りの章の構成を考えると大きな利点にはならないのでお好みで。初期上級って便利。
ヴァイダ ドラゴンマスターLv9
ハードブースト対象ユニットである。
残念ながら強化スレンドスピアは持ってきてくれない。どうしても欲しければバグ技を使うしかない
速さと魔防の低さが目に付くが、守備21 という初期値は自軍の比較対象となるヒース上級Lv20の期待値よりも高く、体格12のおかげで重い槍も平気で扱うことができる。
力と技も高いので、登場章含め飛行ユニットの運用が効果的な場面で使うのには申し分ない。時期が時期なので活躍させれば自然とレベルも上がり速さも伸びてくれるはず。初期上級って便利。
そんなヴァイダさんの弱点は、高い体格の犠牲になった低い救出値である。戦闘力は十分だが、運搬役としての飛行ユニットとして運用する際は注意。
カアラ ソードマスターLv5
前作ファン向け隠しキャラで、仲間にするにはかなり特殊な条件を満たさなければならないわけで、そんな彼女の使い勝手がどうのこうのという話をしてもしょうがない。大事なのはその美貌とキャラ設定なのだから、最初から上級職にしておけば都合がいいね。
初期値を見ると技速さ以外は頼りない感じが見て取れる。育成するとなるほど女剣士という感じで落ち着く。終章で活躍させるには火力不足は否めない。剣姫も時代と環境には勝てない。
父と母の良いところを継いだ娘さんは封印の剣で大活躍。ついでにカレルの伯父ちゃんも大活躍。
レナート 司祭Lv16
終章直前で仲間になる恒例のお助けキャラと思いきや、終章で本当のお助けキャラが加入してしまう。
ということでこれまた物語の裏や核心に迫るユニットとしてとらえるべきだろう。能力ではなく存在自体に意味がある。
魔力が低いから攻撃には向かない。でも技や速さが高い。魔法職のくせにHPと守備が高い。きっと力も高い。魔防も高いから兵種変更できたらきっと強い。勇者とかいいんじゃないかな。これも初期上級の成せる業。
司祭というだけで便利なのは間違いないのだが、やはり終章で仲間になる大賢者が居れば事足りてしまうのでしょうがない。加入時期と比較対象が悪い。
リザーブは終章でとっても役に立つ。光の結界も役に立つ。
アトス 大賢者Lv20
言わずと知れたお助けキャラ。お助けというには強すぎる。でもしょうがない、終章の敵強すぎるんだもの。
アトス様一人でも終章をクリアできる。でもしょうがない、終章の敵強すぎるんだもの。
魔法系全てレベルSという特別待遇。八神将の名は伊達じゃない。
でも本人の武器であるフォルブレイズよりアーリアルの方が強い。さらに言えばルナの方が使い勝手がいい。これには大賢者さまも苦笑い。理魔法の既得権益を守るためルナは消されエイルカリバーが開発されたとか。
…幻滅しましたエリミーヌ様の信者になります。
あとがき
ファイアーエムブレムシリーズにおける初期上級職は育たない強くないというのが旧作の通例でしたが、それを覆したといえるのが烈火の剣でした。そこで烈火の剣に登場する初期上級職ユニットを、初期値や期待値を提示しながらいかに便利かつ優秀であるかを紹介していくというのがこの記事でした。便利であることを強調するために付けられた記事のタイトルは「ああっ女神さまっ 小っちゃいって事は便利だねっ」のパロディになっています。
ユニット一人当たりの論評はそこまで長くないため、筆者としては特に苦も無く書き上げていつものように寄稿したのですが、この記事はブロマガの仕様上の文字数を超過してしまい投稿できないことが発覚し、2本に分けて投稿されることになってしまったという裏話がありました。
編集後記では「ブロマガに弾かれて2本に分けることになった大作!」「長すぎるだろ!」「数字や表まであって編集大変!」「こんなの論文だけにしろ!」といった趣旨のツッコミがこれでもかと書かれていた覚えがあり、この記事に関しては編集に苦労をかけさせてしまったなぁと反省した次第でありました。
このnoteでは、記事を分割したりせずそのまま投稿させてもらいました。これ以上は長すぎると読者にも怒られないよう、あとがきもこれくらいで。