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「人生が豊か」をどう考えているか?

このnoteは、自分の人生を経営することがテーマです。

人生を修飾する言葉がいくつかありますが、今回は「豊か」を取り上げます。つまり、人生が豊かである、とはどういうことなのかを書いてみたいと思います。

月並みな設定ですが、お金がたくさんあることは「豊か」でしょうか?私はそうだとは考えていません。
僕は食べることが好きなので、仮にお金が有り余るほどあったら、毎日のように美味しいものを食べに行くだろうなと思います。それはそれで、すごく憧れますし幸せな気分になれそうです。でも、そこに「豊かさ」をあまり感じません。

人生という文脈での豊かさは、人格を主語にしたものでなければならないと思っています。つまり、ここでいう豊かさとは人格としてのゆとりの大きさを指すことになります。
では、人格のゆとりとはなんでしょうか。私は、受容できる価値観の広さのことだと考えています。価値観は人に宿ります。つまり、広く価値観を受け入れるとは、多様な人を受け入れることを意味します。

異なる価値観を受け入れるには、自己がしっかりとしていなければいけません。ここでの「しっかり」は、物質的な観点での経済的能力と、精神的な観点の自己肯定能力が備わっていることです。
なので、お金は人生の豊かさの必要条件となります。

多様な人のそれぞれの価値観を受容している状況は、自分と自分以外の人ととの関わりの深さを表します。ファストフードのお店に行って食事をする時、単なる客である自分とそこにいる店員との関わりは非常に浅いものです。お互いがどんな価値観を持っているのかを交換し合うような間柄ではありません。こういった間柄は、一方的なものではなく相互に深い関係性を必要とします。

心理学者のDonald Superは、人は人生の中で様々な役割を担いながら自己を成長させていくキャリア発達のモデルを提唱しました。そして、人生における役割をライフロールという言葉で表現しました。
人は、生まれたときに「子」という役割を始め、働けば職業人、結婚すれば夫(妻)、子供が生まれれば親という役割を担うことになります。

役割とは、言い換えれば他者との関係性です。
他者と価値観のレベルで関係性を持てるような深い役割が多くあることが、多様な人の価値観を受容する自分を育んでくれます。

役割は自らが望んで担っているものではありません。あまり好きではないことを仕事にしていることもあるでしょうし、やりたくもない町内会の委員をやらなければいけないこともあるかと思います。
役割を単に担えばいいというわけではなく、その役割に自らがポジティブなイメージを持てたり、満足感を得ていなければいけません。

最後にもう一度整理します。

  • 人生の文脈で「豊かさ」とは人格としてのゆとりの大きさ

  • ゆとりの大きさとは、受容できる価値観の広さ

  • 他者と価値観のレベルで関わりを持てる、人生の役割がある

  • その人生の役割をポジティブに思えたり、満足感を得ている

人生が豊かとは、自分が満足感を得られるような他者と価値観のレベルで関わる役割を多く持っていること、となります。



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