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最善と思う内側から動機づけられた行動を自ら選択している(選択理論)
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
僕は中学生の頃から、「結果には必ず原因がある」という言葉を自分に言い聞かせて生きてきました。
『選択理論』というものを知り、「結果には必ず原因がある」という言葉が自分にハマった背景には、「全ての行動は自らの選択である」ということを経験的に理解したことも大きいですが、無意識的にもそのことを理解していたんだと感じます。
選択理論心理学は、アメリカの精神科医ウイリアム・グラッサー博士が提唱した心理学です。現在、世界67か国以上で学ばれています。 選択理論では「あらゆる現象や状況はすべて情報であり、私たちはその時最善と思う内側から動機づけられた行動を自ら選択している」と考えます。それに対して従来の心理学は「人は外部からの刺激に反応して行動する」と考えられていました。
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上の画像では、「人間には基本的欲求があって、それを満たしてい上質世界に行くことをイメージして、情報を得ながら行動を選択している」ということを説明しているようです。
以下のサイトを引用しながら、少し深く学んでいきます。
『基本的欲求→上質世界→全行動→創造性』という4つの基本概念があるようなので、その説明を記載していきます。
基本的欲求
5つの基本的欲求とは、身体的な欲求である生存の欲求と、心理的な欲求である愛・所属の欲求、力の欲求、自由の欲求、楽しみの欲求の4つをあわせた、私たちの誰もが遺伝的に持っている欲求です。
上質世界
上質世界とは、5つの基本的欲求を最も満たすイメージ写真です。私たちは、この上質世界にあるイメージに自分を近づけていくために、その時最善と思った行動を取ります。私たちは上質世界にあるものには強い関心を持ちますが、上質世界にあまり関係のないものに対しては関心を払いません。
全行動
選択理論では、人間の行動を全行動という概念で説明します。全行動では、我々の行動を「行為」「思考」「感情」「生理反応」の4つの要素に分けて捉えます。私たちの行動は常にこれらの4要素が絡み合って構成されています。
創造性
創造性とは、既に知っている整理された行動と求めているものが得られないときに、新たなアイデアを生み出すために、脳が情報を再整理している状態のことであり、どんな人にも備わっている能力です。例えば、いつも乗っている電車がトラブルで止まっている時、私たちは「どうしたら目的地に着くだろう?」「どのルートなら間に合うだろう?」と新しい行動を考えます。こうした脳の働きが創造性です。
同サイトには、選択理論と外的コントロールの違いがわかりやすく記載してあります。
「誰かや何かにコントロールされている」と考えると、自分の感情でさえ誰かのせいにしてしまう。
でも実際は、自分で選択することができるので、自らの行動はすべて自分の選択の結果であると考えれば、誰かや何かにコントロールされてあるという感覚はなくなるはず。
ただし、ここで注意なのが、「選択していい=規律を守らず好き勝手行動していい」ではないということです。
組織に所属しているのであれば、所属している者が守るべき規律があるはずなので、それに従うというのは大切なこと。
ここで大切なのは、「そもそもこの組織で働くと選択したのは自分」だということです。
「ここで働く」と選択したのは自分なのに、あたかも外的要素にコントロールされているように不満ばかり並べる人もいますが、そういう人は「ここで働く」と決めたのは自分であり、「その理由はなんなのか?」ということを考えて、自分を自分で納得させないといけません。
人間は自分の人生において、常に最高の人生を送りたいと思っています。
そして、自分らしい自己実現を目指して過ごしています。
ただし、具体的なキャリアプランを立てるとなると、なかなか難しいという感じる人が多いです。
自分のことなのに、よくわからないんです。
それは、自分のことを深く理解して、認識していないからだと思います。
自己認識力(自分とはこういう人間であると説明する能力)が低いと、自分をコントロールすることができないんです。
ということは、選択する為の情報が不足しているということ。
今の自分の頭にある情報だけで選択するのではなく、外からいろんな情報を取り入れて、上質世界に到達できるような選択をするんです。
働いていると、生きていると、「なんでそういう行動を取っちゃうの?なんでそんなこと言っちゃうの?」というシーンに遭遇します。
誰しもが上質世界に行きたいはずなのに、そこに向かう選択の基準や上質世界のイメージは人それぞれ違うから、そういうことが起こるんだろうな。
また、組織で働いている中で共通認識を持つことを考えると、上質世界の基準やイメージが揃わないと、組織内でいろんなゴタゴタが起こる。
組織としての行動指針や理想の状態を言語化していても、人間関係の側面で課題がない組織なんてない・・・ここに、人と人との関係性の難しさがあるなぁと感じます。
選択理論、非常に奥深いです。
理論としては個人で完結するものだけど、組織で働くとなったら、完全に個人で閉じることはできない。
だとしても、基本的欲求を満たして上質世界に到達することを妥協しちゃいけないから、個人としては、「この環境にいると決めたのは自分であり、その上でどんな関係性を構築する必要があって、相手も自分も上質世界に到達できるのかな?」ということを追求していくのがいい。
相手のために自分を犠牲にしない、自分のために相手を犠牲にしない。
感情移入が大切だということですね。
自分にとっても、自分の行動が全て自分で動機づけられたものだと考えられたら、非常にラクですよ。
誰かに支配されていると考えるのではなくて、自分で自分をコントロールしていると考えられた方が、不確定要素が排除されるので、心が落ち着くはずですから。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。