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適応課題に挑むことは自分のためになる

心をラクにするワークライフハック

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

「心をラクに」というのは、「快く安らかに過ごしている状態」という意味で使っている言葉であり、「サボる」という意味ではありません(快く安らかに過ごすために、時にはサボる時も大切ですけどね)。

今回の内容

組織論の本なんだけど、この本に書かれていることを実行したら、自分のためになっていく・・・自分のためにやってることことなんだけど、組織のためになっていく・・・そんな連鎖を生む内容になってます。

劇作家の平田オリザさんは、著書『わかりあえないことから』で、対話が日本で起きにくいのは、お互いに同じ前提に立っていると思っているからだ、と喝破しました。そして、お互いにわかり合えていないことを認めることこそが対話にとって不可欠であると述べています。これは大変鋭い指摘です。
年功序列の旧態依然とした職場でも、スタートアップのフラット組織でも、それは起こります。社内でも社外でも、組織の階層や職種を問わず、誰もが適応課題に直面します。1on1を重ねても、コーチングを学んでも、プレゼンテーションスキルを磨いてみても、組織改革をしてみても、「わからず屋」たちとの「わかりあえなさ」に直面するはずです。その背後には適応課題が隠れています。
そして、その関係性の中で生じる数々の適応課題は、少し視点を変えて、取り組み方を工夫すれば、誰でもそれぞれの立場から適応課題に挑むことが可能です。権限がなければ解けない問題ではありません。
その現実的な鍵こそが対話なのです。そのことを伝えたくてこの本を書きました。
適応課題に挑むことは、社会や会社のため、他者のためではありません。むしろ、仕事の中で閉塞感を感じていたり、なんだかモヤモヤするなあと感じている人ほど、自身と自身の環境に重要な変化をもたらすことでしょう。より自由に仕事ができるようになるはずです。
そして一度、対話の可能性に気づけば、硬直しかけた組織、基軸の見えない組織の中にこそたくさんのリソースが埋もれていることに気づくことはずです。
現実に立脚して、理想とのギャップに挑むには他者とともによりよく働くことが不可欠です。

※引用:他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論)

◆適応課題とは?
◆それに対比される技術的問題とは?
『他者と働く』には、以下のような説明が書かれています。

これだけ知識や技術があふれている世の中ですから、技術的問題は、多少のリソースがあれば、なんとかできることがほとんどです。つまり、私たちの社会が抱えたままこじらせている問題の多くは、「適応課題」であるということです。
見えない問題、向き合うのが難しい問題、技術で一方的に解決ができない問題である「適応課題」をいかに解くか。それが、本書でお伝えする「対話」です。

※引用:他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論)

※以下のnoteにも記載しています。

多くの人が、適応課題に苦しんでるんですよね・・・。

「気にしなきゃいいのに」って思うのに、それを気にしちゃうから苦しむんですよね。

だけど、その適応課題は、自分で解決するための動きを取ることができます。

上記の引用部分にも、このような記述がありますよね。

「その関係性の中で生じる数々の適応課題は、少し視点を変えて、取り組み方を工夫すれば、誰でもそれぞれの立場から適応課題に挑むことが可能です。権限がなければ解けない問題ではありません。」

これって結局、「事実をどのように自分で解釈して、どのような取り組みをするか?」ってことです。

『働き方の哲学』には、以下のような絵があります。

「出来事は同じでも、捉え方によって感情が変わる」という構図を表現していますが、「少し視点を変えて、取り組み方を工夫すれば、誰でもそれぞれの立場から適応課題に挑むことが可能です。」という部分をわかりやすく表現しています。

『解釈』ってのが、様々な問題を複雑化させていくんですよね。

ただ、「解釈が人によって異なる」というのは仕方のないことです。

全く同じ物語で生きてる人はいないので、人と関わる中で「なんでそうなんだよ」と思うことなんてあって当然・・・「同じ解釈をしよう」と考えるより、「違う解釈が渦巻く中でどう生きるか?」ということを考えた方がいいです。

人との関わりを通して、悩むことって多いですよね・・・そういう時、相手と向き合おうと思いがちなんですけど、そういう時こそ自分と向き合うようにすると、苦しみが軽減されたりします。

相手が変わらなくても、自分の解釈を変えることができれば、苦しみから脱することができる可能性が高くなります。

今日紹介した2つの本は、自分と向き合いながら周囲の人と関わり方について考えることができる本なので、ぜひ読んでみてください。

心をラクにするキッカケ

今回も、読んでいただきありがとうございました。

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