貧乏は人を【バカ】にする
人は【お金】が不足している状態だと処理能力が著しく落ちる、という話です。
結論から簡単に言うと、
人はお金がないと、お金に困っている状態だと、
IQに換算すると10~12ポイントも劣ってしまうそうです。
10~12ポイントは、IQの標準で「平均」が「優秀」になったり、
「平均より下」が「知的障害との境」になったりする数値です。
お金に困っている状態では、
「来月の家賃、払えるかしら」
「ガス代滞納しちゃってるな」
「早く携帯代払わないと止められちゃう」
「クレジットカードでキャッシングするしかないかな」
「あのクレジットカードは限度額いっぱい使っちゃったから、残りの1枚を使うしかない」
こんなことで頭の中が常にいっぱいで、
お金が足りない、ということで頭が占拠されてしまいます。
あなたの脳の処理能力すべてを100とすると、
そのうち20や50がこの【お金が足りない】ことで使われてしまうと、
仕事や買い物、家事などの日常を残りの80や50で処理しなければなりません。
そうすると当然、100で処理するよりスピードも遅く、ミスも多く、効率も悪くなるということです。
衝動的な行動をとりやすくもなります。
普段なら間違えないようなことを間違えたりします。
パソコンだって、バックグランドで負荷の高いソフトが動いていたら、
動作が遅くなります。
人も同じなんです。
そしてそれは、人が未熟や無能、思いやりがないのではなく、
【欠乏】している状況が悪いんです。
貧乏な人が劣るのではなく、
人は貧乏なときに劣る、ということです。
同じ人で、お金に余裕のあるときと、お金に困っているときで調べても
結果に大きな差があったそうです。
これは、お金に限らず
時間、食べ物(飢餓やダイエット)、人間関係(孤独)などが
【欠乏】したときに人はどうなるか、という研究の一部です。
でも、お金が【欠乏】していると【欠乏】が頭を占拠することで
処理能力が下がる、というのは
朝の夫婦喧嘩でイライラして仕事に手がつかないのと、違うんでしょうか。
夫婦喧嘩のことでも、嫌いな上司のことでも、子供の心配事のことでも、
どうしても考えてしまうことというのはありますが、
そういう単体の考え事と、何かが【欠乏】している状態とでは、
処理能力の損なわれ方に大きな差があるということです。
朝に夫とつまらないことでケンカをすると、電車の中でもくよくよ悩んだり、仕事中も自分からメールで謝ろうかと考えたりすることで脳の一部を使ってしまい、仕事場で言うべきでない言葉を言ってしまったり、
いつもと同じ作業にもいつも以上に時間がかかってしまうかもしれません。
しかし【欠乏】状態では、考え事が単体ではなく連動していくつもいくつも生まれ、ひとつの考え事が次の心配事を生み、際限ない状態になり、
脳の処理能力に著しく影響を及ぼすのです。
そして特に【お金の欠乏】に関しては、
他のものが足りない状態よりもその考え事が重大であることが多いので、
処理能力に大きく影響をするということです。
処理能力が下がっている状態では、
仕事の能率も上がらず、注意力も散漫になり「うっかり」が起こりがちになり、負の連鎖
ってことです。
守れるはずの子供の安全も、もしかしたら守れないかもしれません。
世の中は決してお金だけではありませんが、
世の中はお金を基盤に回っているので、
生活に困らないだけのお金は、やっぱり必要ってことです。
生活に困らないだけのお金がどれくらいかというと、
普段の生活を送りながら、
急に30万円必要になっても何の心配もない状態、
くらいだそうです。
ありがとうございます。今後の活動の原資にさせていただきます。