海の道標
石川県にある見附島(みつけしま)。
ここら、弘法大師こと、空海が佐渡から本土へ帰国する時に目印にした場所である。
石川県に訪れる用事があり、たまたま見附島の事を知り、自分の目で見てみることにした。
当時は今のように交通機関が便利ではない時代。中国に留学した空海も例外ではない。鑑真が何度も遭難し、失明しながら中国へ渡ったことからもわかるように、当時の留学はまさに命懸けだったのだ。
見附島を見ながら、当時の人の覚悟の強さを改めて感じた。今の時代、命からがら、見附島を頼りに船を漕ぐことなどあるであろうか?
見附島とうつくしい海を眺めながら、遠い昔に命をかけて、自分の信じるものの為、生きていた弘法大師について考えだのでございました。
煩悩が溢れる日々の中で、背筋がしゃきんとする訪問でございました。