ワサビを擦りながら、目の前にあるものを実はよくわかっていないことに気づく。
知人に教えられて、最近は、生ワサビを家で擦って食べています。
今までの人生の中では、S&Bのチューブワサビを愛用してきたのですが、
せっかく勧められたので、やってみようと思ったわけです。
ワサビについて、みなさんどれほどご存知でしょうか?
ワサビって、回転寿司に行っても、スーパーでお刺身やお寿司を買っても、小分けのパッケージに入っています。
なので、自分にとって、ワサビをみる機会は、ほとんどありませんでした。(もちろん、イメージとしては、頭の中にはあったのですが、大きさや擦り方や、生ワサビの香りなんて、全く知らなかったのです。)
Youtubeを見ながら、上手なワサビの摺り方を学びつつ、やっとの思いで、すり下ろしたワサビは、チューブとは違う風味があり、お刺身やお寿司につけて食べると、パッケージワサビとは違う、味の深みがあると感じました。
ワサビを擦りながら、
いかに自分がワサビについて知らなかったか気付かされたのですが、
実は、ワサビ以外も、日常生活を支えてくれる便利なものたちについて、
どうやって出来ているのか、わからないことだらけだと思ったのです。
今私の机のうえには、Wilkinsonの炭酸水がありますが、
これがどこで、どうやって作られているのか、知りません。
目の前にあるMade in Chinaのマグカップは、
イオンで買ったものですが、
どこの地域で、どんな会社が、どのような部材を使って生産したのか、
全くもって、知りません。
このノートを書いているコンピューターには、
たくさんの部品が使われているわけですが、
どこからどのようにその部品が調達され、
パソコンが作られたのかわかっていません。
IKEAの机の上で、この文章を書いていますが、この机もIKEAが作ったことはわかっていますが、それ以上のことはよくわかっていません。
実は、わかっているようで、目の前にある生活を支えてくれているものたちについては、よくわかっていないまま生活しているのです。
だから、それがどーということではないのですが、
実は自分が想像している以上に、自分の周りのことはわかっていない。
そんなことをワサビを擦りながら気付かされたのです。
わからない、わかっていないを前提に普段の生活を過ごすと、
まだまだ日々は未知の世界、新しい発見だらけなのかも知れません。