ダメージコントロール
心も身体もボロボロになった事はありますか?
自慢じゃありませんが、私はあります!
(もう二度とやりたくありませんが💦)
それは社会人になって3年目のことでした。
仕事ができるようになったことが楽しくて、いわゆる仕事中毒的な状態になっていました。
仕事を振られると、すんごいスピードやり遂げようとしたら、どんどん新しい仕事が山積みになり、最後は疲れ果ててしまったのです。
今振り返ると、その時は「頼られている」「じぶんがやらなきゃだめなんだ」というような自分勝手な責任感と自己満足感で突っ走っていたのでした。
今の自分が見たら、
「あなた、それは自己満足で、ただの事務処理してるだけだから、誰にでも代わってもらえるのだよ。」
「それに、あなた自身の健康を壊したら人生が終わっちゃうよ」
なんて言葉をかけるでしょう。
なぜこんな話したかというと、「失敗の本質」で語られた「ダメージコントロールの無事」という話が、まさに当てはまると思ったのです。
気になった箇所を早速引用してみたいと思います。
この文章で語られているように、アメリカ軍は、ダメージコントロール、つまり、何かあった時にどうするのか、どんな被害が想定され、それに対してどう対処するのか。
その点について、とことん研究、準備をしていたのです。
それに対して、日本は準備ができていなかった為、想定外のことが起きた時に、被害を最小限に収められなかったのです。
この差はとても大きく、リカバリーできなかった日本は敗戦に向かってゆきます。
これは、私たちの毎日の生活でも同じことだと思うのです。
例えば、出張や残業ばかりで、睡眠もろくにとらず、食事もろくにとらない日々が続くとします。
そうしたときに、根性で乗り切ろうとしたら、ダメージコントロールはできていると言えないでしょう。
では、どーしたらよいのでしょうか?
ダメージコントロールするためには、そんな疲れが溜まる日々が続くとわかっていたら、業務を減らすように調整したり、きちんとしたご飯を食べられるように事前に料理を冷凍しておいたり、前後に休暇を確保しておく。
そうすることによって、心が病んでしまったり、体が疲れ果てて病気になることを防ぐことができるでしょう。
戦争は極限状態の、人間同士の戦い。だからこそ、社会で生きる私たちに応用できるヒントは多く隠されています。
歴史から学ぶ事は多いというけれど、戦争の中で、人々が命懸けで残した経験や教訓は特に役立つと思うのです。
遠い話のように感じたりもしますが、私たちが働く組織で使われている戦略や戦術も元を辿れば軍事用語です。
きづかぬまに、遠くて近い時代に私たちの身近にあった戦争の経験が、日々の生活の中の一部となっているのかも。そんなふうに考えたりもします。