雨降りパリのクリスマス。Rainy Christmas in Paris
あれこれ4年前にパリに訪れた。
クリスマスシーズンだった。
一泊二日の滞在だった。雨空だった。
日本のクリスマスも、デコレーションがすごいけれど、パリのクリスマスも鮮やかだった。
雨で水溜りができて、そこにイルミネーションが反射して、幻想的な世界があった。
街ゆく人たちは、笑顔で友人たちとの時間を楽しんでいた。笑顔が見えると、こちらまで笑顔になってしまうほど、素敵な笑顔だった。
旅行をする時の天気を気にしなくなった。
天気をコントロールしようとすることは、傲慢だし、コントロールすることなんてできないから。
人間の都合ではなくて、大きな循環のなかで、風も吹き、雨も降り、太陽も輝く。
だから、どんな天気でも愛おしい。
パリの街で食べたペッパーソースのステーキも忘れない。あの独特なしょっぱくも甘い味は、日本では食べたことがない。食べてしまうと、思い出が薄れてしまうから、次に訪れる時までにとっておこう。
写真をみていると、映画の世界にいたような気もする。日本の自分の部屋、今いる場所からしたら、不思議な感覚をおぼえる。
人生なんて夢だけど、夢の中にも夢がある。
アンパンマンの作者である、やなせたかしさんは、こんな言葉を残してくれた。
夢の中の夢を、今日も夢見て生きていたい。