甘い記憶、スイートメモリーズ。
ほぼ無限と言っていいくらい、ネットの中にはコンテンツが溢れていて、よくいえば、だれもがアーティスト的なものになれる時代であり、悪く言えば、誰に見向きもされず埋没されたコンテンツになる可能性に満ち溢れている時代なのかもしれない。
冒頭にあげたサントリーのCM、当時は英語歌詞で誰が歌っているかわからない設定にして、お茶の間に映し出された。
今は誰もが知る松田聖子のスイートメモリーズでありますが、そもそもこの曲はガラスの林檎のB面だったから驚き。
松本隆、大村雅朗コンビによるこの作品は、当初は松田聖子にとっては、ジャズっぽすぎて、どうなのかという意見もあったけれど、最終的には彼女にとってスタンダードナンバーとなった。
中島みゆきがインタビューで、糸井重里に、アイデアはどうやって熟成させているか?と聞かれたら、頭の中でひたすら考えるという事を話していた。
今の時代はずーっと、その気になれば、リアルな自分はネットの自分に繋がっていられる、オンラインでいられる。そうすると、頭の中でひたすら考えることが難しい。なぜなら、四六時中だれかの借り物の考えに取り憑かれて、自分の中で消化することが難しいから。
甘い記憶は、誰かの借り物ではなくて、じぶんのなかにある、自分の体験に基づく記憶だから、だからこそ、その時に思いを馳せたりできる。オンラインの世界もいいけれども、オフラインの世界で、どれだけたくさんの思い出づくりができたかどうか。これが結構人生を振り返った時に肝になる気がする。
ということで、これから家族に会いに行って参ります。
寒い日が続くので、皆さんもお元気で!!