じぶんが、どこにいるかわからない。
先日東京ビックサイトで開催されている、ジャパンモビリティーショーに行ってきた。
今日はその内容ではなくて、そこに辿り着くまでに気付いたことについて書いてみたい。
とはいっても、この日に限らず、今の世の中に起こりがちなことだと思う。
東京ビックサイトに行く時に、Yahoo路線を使って行き方を決めた。
Yahoo路線にはいつもお世話になっているし、とても便利なツールなので愛用している。
検索したのは、最寄駅から、東京ビックサイト。
そうすると、親切なYahoo路線は、もちろん東京ビックサイトまでの乗り換え案内を出してくれる。
ただ、ただ、なのですが、実はビックサイトにはいくつか最寄駅がある。
ホームページを見てわかるように、国際展示場も最寄駅だし、頑張れば有明駅からも徒歩で行ける距離。
実は有明駅までであれば、東京ビックサイト駅よりもずっと早く行けるので、こちらの方がメイクセンスであったのだ。
いまは、行き先と目的地だけ入れることに慣れた時代だ。
カーナビもそうなのだけれど、そこに行くまでの過程を知らずに、ゴールまで辿り着くことができる。
これは一見すると便利なことだらけで、何も不便なことはないように見える。
でも、実際はそこに至るまでの道は知らないわけで、カーナビが壊れたら、自分を頼ることはできない。
よく行く場所の道なりを知っていれば、それはじぶんの知識であって、いつでもジブンを助けてくれる。
いまはその助けてくれる知識を学ぶ機会が極端に奪われている時代だと思う。
AIに仕事が奪われるっていう悲観的な見解が流行っているけれど、
1番怖いのは、
いざというときに、
じぶんがどこにいるかわからない、
知識も経験も蓄積されていない、
とどのつまり、
何かを自主的にすることができない。
これにつきるのではないか。
展示会の帰り道でこんなことをかんがえたのです。