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26歳OL。2か月間、自分の死について考えた。#WORKING FOEVER32

「形はきれいなんですけど、左胸にまあまあ大きいしこりがあります。紹介状書きますので。」

会社から機会をいただいたので先日婦人科検診を受けてきたのですが、診察室で言われた一言で急に目の前が真っ暗になった気がしました。ふらふらしながら会計を済ませ、気が付いた時には私は一人、自室でさめざめと泣いていました。今までの体に負担をかけていたであろう日々の生活リズムや習慣を心から後悔しました。

「もしかしたら私、死ぬのかもしれない。」

家族や友人、知人の死は今までに経験したけれど、それまでとは異なる形で「死」の存在と向き合うことになり、戸惑いを隠せませんでした。表参道の専門医を予約し、細胞を摘出。検査結果を1か月ほど待つことになりました。気が付けば健康診断で紹介状を書いていただいてから2か月以上が経ちました。

私、死ぬかもしれない。

検査の結果を待つ1か月の間で、やりたいこと、会いたい人、感謝したい人、行きたい場所、、、たくさん溢れてきました。今こうして生きれてるってどんなにすばらしいことなのか。日々のあらゆる「当たり前」って、どれほどありがたいことなのだろう。小さな幸せに気付き、感謝し、健やかに過ごしたいと心から思いました。そして、これからの人生は、自分以外の誰かからの評価軸ではなくもっと自分の心に忠実になって生きたいと思いました。

しばらくし、検査結果が到着したとのことで仕事で午後半休をとって表参道へ。

結果は良性でした。

ああ、私はまだ生かしてもらえるんだ。ありがたい。生きれてるって素晴らしい。この命が続く限り、絶対人生味わい尽くす!

自然と感謝の気持ちと活力がこみ上げてきました。クリニックから出てすぐの欅坂では木漏れ日が美しく、立っているだけでとても満たされた気持ちになりました。

死と向き合ったときはとても怖かった。だけど、だからこそ今の命のありがたみを知り、もっと自分に素直になろうと思えるようになりました。

人の人生には、自分以外の「多くの誰か」の存在は欠かせません。だけどさ、自分の人生だよ。心に忠実に生きることを許してあげてもいいんだよ。

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