スーツをオーダーメイドして見えてきた私なりの『個性』の磨き方#WORKING FOREVER25
新年1発目に佐川急便のおじさんが運んできてくれたものは、年末にオーダーメイドしたセットアップスーツでした。私はあと少しで在宅勤務を始めてから1年になります。その間、セットアップなんて1度も着ていません。でも、このコロナ禍で人とのリアルな出会いがそもそも減って「生活するための服」が「よそ行きの服」よりも需要が高まる中で、1着「どのシチュエーションでも自分を輝かせてくれるお気に入り」を持つことは、長期視点で経済的なのではないかと思って仕立ててもらうことにしました。多かれ少なかれ、世の中の「働き方」の常識が変わっていく中で、オンでもオフでも着られる服の需要って実は大きくなっているのではないでしょうか?
よそ行きでなかなかタンスから出てこない一張羅よりも、質のいい、お気に入りのライフウェアを持ちたい。そう思ってる人も少なくなさそうです。今回私がセットアップを作ったブランドの仕組みが画期的だったので体験談も交えてご紹介します。
TAKEO KIKUCHI Unbuilt
まさに生き方の多様性を謳ったコンセプトですよね。
Unbuiltではオーダーする服のテイストやデザインを、細部に渡り自分好みにカスタマイズすることができます。実際に来店して採寸をしてもらった上でスーツをオーダーすることもできますし、オンライン上ですべて完結して、店舗に来店することなくスーツを作ることもできます。
オーダーしたスーツは日本国内の工場で受注生産され、自宅まで郵送されます。価格はミニマム約3万円~。
「せっかくオーダーメイドだから全身柄ものにしたい!」「いつでも着たい!」という気持ちから、私は全身チェックでオールシーズンOKの素材を選びました。一方で秋冬用のコーデュロイや夏用の通気性がいい素材もあって、2着目以降を買う機会があれば、そちらも挑戦したいなって思います。
個性ってなんだ?
オーダーメイドのスーツを実際に仕立ててもらって、それを手にしたときは何とも言えない高揚感を覚えました。もうね、「こんにちは、私!」っ感じ。また、「スーツ」っていう枠組みを通して、それを着る人一人ひとりが持つライフスタイルや嗜好の多様性を感じることもできました。
このnoteを読まれている方の多くはきっと「これからの時代は個人の時代で、個性が大切だ!」っていう主張を少なくとも1回は耳にしたことがあるのではないでしょうか。オーダーメイドでスーツを作ることはもしかしたら自分の個性と向き合うきっかけになるかもしれません。
あくまで私個人の意見ですが、個性とは探すものでも作るものでもなくて、常に自分の中にあるものなんじゃないかなって思います。だから当たり前すぎて自分ではなかなか気づけなかったりする。そして周りの人と比較したりしてちょっと焦ったりもする。しかし、です。個性っていうのは出したくてだしにいくものよりは滲み出てしまうもの。あるいは、「自分にとって心地いい」とか「スキ!」っていうアンテナがキャッチしたものを追求(追究)した先にあるアウトプット。今回スーツを仕立ててもらって思ったのですが、「自分ではない誰か」になろうとする必要は全くなくて、その人がその人であることって、もうすでに尊いんです。「スキ」っていう感覚はきっと自分らしく生きるヒントだから、その対象がどんなに些細なものであっても、大切にしていきたいなって思いました。
一見手間もかかるしハードルも高そうに見えるオーダーメイドのセットアップですが、実際に体験してみると想像以上にいいお買い物体験でした。「良いものは1着持っておきたい!」という方に特におススメです!
■参考リンク
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