分離エンジニアリング(Separation Engineering)
混ざっているもの A+B を、A と B に分けて扱うことを分離と呼びます。
この考え方は汎用的に使えますが、かんたんに使えるものではないため理屈を整備した方が良いでしょう。
分離エンジニアリング(Separation Engineering)と名付けます。
何のために分離するのか?
Ans: 融通と集中のためです。
マルチタスクをシングルタスクにすることで、パフォーマンスを得る
扱いが異なるものを分けることで、
適切な分担を推進する(あるいは不適材不適所の弊害を軽減する)
悪い部分の影響を食い止める(隔離する)
優先順位を切り分ける(高いものと低いものに分ける等) etc
分けることができる → 部品として交換可能になる、で調整や拡張をしやすくする
分離と分類
分類≠分離
分類やタグ付けなど種類や性質の付与は分離ではありません。
たとえば以下は「通知」を割り込み、インボックス、情報の3つに分けていますが、これは分離ではありません。
また、「やること」と「やらないこと」を仕分けるなど、取捨選択の営みもよく思い浮かべますが、これも分離ではありません。あえて言うなら選別であり、分離の一種にすぎません。「やる」「やらない」の分類をしているだけです。
分離の例
以下記事は、会議を会議 + 交流と捉えており、分けようとしています。これは分離の例です。
会議が長引きがちで、削減もしづらいのは、会議(議論や意思決定の営み)と交流が混ざっているからです。これを削減することは、交流もなくすことを意味します。コミュニケーションは大事ですし、多くの人が潜在的に依存しているものでもありますから、「ふざけるな」となってしまいます。
ですので、分けます。会議は会議用の時間を取り、交流は交流用の時間を取るのです。すると前者と後者は、個別に最適化しやすいでしょう。また、議論や意思決定に絡まない人は前者には参加しなくていいですし、交流しなくていい人も後者に参加せずに済みますので適材適所も進みます。
図で示すと
![](https://assets.st-note.com/img/1733977639-I6V74kus8zvUPriTZXB0JcOj.png)
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分離エンジニアリングの理論
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