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季石で四季を感じる:プロローグ

季石というものをご存知でしょうか。立川市の拘置所におかれているモニュメントです。
「立川拘置所は、2009年(平成21年)に主として多摩地区の未決拘禁者を収容する施設として新設され、刑事裁判中の被告人を収容しているほか、刑事裁判の判決が確定した受刑者を処遇施設である刑務所へ移送するまでの間収容している施設です。
受刑者が処遇施設へ移送されるまでの間は、居室内で紙袋製造作業等を実施しています。」(法務省ホームページより)
場所は、米軍立川基地の跡地になります。何やら恐ろしい場所にありますが、拘置所の外側は、自然に恵まれ、国・都・立川市関連施設に囲まれた静寂な場所です。散歩道も整備され、桜・銀杏なども植えてあるので、四季を楽しめます。その拘置所を囲む散歩道に御影石で作られたと思われる石の置物が、季石の案内板を兼ねたものが3個、二十四節気をデザインした季石が24個設置されています。案内石には、「季石、二十四の季石(ベンチ)に日本の暦(ニ十四節気)を刻み、立川の自然や季節を表現」と書かれ、二十四節気の説明と季石の位置が書かれています。また、「法務省 企画:織絵 制作:藤田久数+ sola associates」がこの季石の企画・制作元のようです。この案内石、長年の太陽光に浴びたために、画面が白くなり、ほぼ解読不可能な状態です。

まだ解読可能な時の案内石

季石のある散歩道は、かつて生存していたワンコ達と長年、散歩していたので馴染みがありましたが、季石に描かれているいるものが何を意味しているのか分かりませんでした。今回、季節(二十四節気・七十二候)を追いながら季石を紹介したいと思います。

*二十四節気(にじゅうしせっき):太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。
*七十二候(しちじゅうにこう):古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間。

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