それゆけ!と言われても
「それゆけ!ルサンチマン」のあらすじ
ルサンチマンは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かねばならぬと決意した。ルサンチマンは政治がわからなかったりした。
ルサンチマン。
用語があると、複雑な感情を一言で表すことができるので、たいへん便利である。多くの人が共通して感じるものだからこそ名前が付くわけで。
ルサンチマンを抱えて生きてきた。
地方出身であるということは、少なくとも僕にとってはルサンチマンを感じさせる理由のひとつである。
田舎の方から来ました。田舎から来ました。
「娘が東京で働いているんですよ」なんて誇らしげに言うおばさんの娘が働いているのは大宮だったりする。
田舎の人、関東周辺を、神奈川県から埼玉県あたりまで「東京」と呼んでしまいがち。千葉も「東京」。
田舎には何もないのだ。東京には何でもあるのだ。
東京に憧れていた、憧れている。