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むかし書いた韓国コラム #201

 韓国で若者の「ソルロンタン離れ」「コムタン離れ」が進んでいるそうだ。コムタンやソルロンタンの名店は韓国各地にあり人気メニューだが、訪れる客はほとんどが一定の世代以上で、若者の姿はあまり見られないという。肉や骨を長時間煮込むことから家庭で調理する機会が減り、また食生活の変化により外食産業でも韓国料理店よりファストフードや洋食の店が増えていることから若者にとってはなじみの薄いものになりつつあるようだ。

 需要が減っていることから牛骨の価格は2005年当時に比べ6分の1に下がるなど食肉副産物価格は急落しているが、正肉価格は需要増により2倍近くに上昇している。非人気部位の価格下落分を人気部位の価格引き上げで埋め合わせるしかないというのが実状だ。

 個人的には南大門にあるコリコムタン(テールスープ)の店がお気に入りで通っているが、値段はあまりお手軽ではない。材料費が下がっているなら値下げしてくれないかと思うのだが…。

【解説】
 韓国料理は汁物こそ神髄だと思っているのでコムタンやソルロンタンの人気が落ちているというのはさびしいところ。南大門にあるコリコムタンの店はどんどん値段が上がっていて下がる気配など微塵もないのも残念なところだ。

(初出:The Daily Korea News 2013年10月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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