むかし書いた韓国コラム　#473

　日本人が嫌がる韓国の食べ物と言えばカイコのさなぎの「ポンテギ」だ。韓国ではだれでも普通に食べている食材だが、日本人はたいてい顔をしかめる。日本にも虫を食べる文化は一部の地域にあるが、全国で一般的に食べるものではないのでどうしてもゲテモノ扱いになってしまう

　筆者はそうしたゲテモノ系には大きな関心がある。人には悪趣味だと言われるが、特定地域で普通に食材として食べているのであれば虫でもヘビでも何でも試してみたいという好奇心だ。タイに行った際にはイナゴにサソリにタガメまで試してみた。虫は揚げて食べると意外といける。

　そんな話を韓国人にすると、「そんなゲテモノ食べられない」と顔をしかめられた。ポンテギを普通に食べる人たちなのだから、虫を食べるのもハードルは低いと思ったのだが、そうではないようだ。一般の日本人よりかは理解されると思ったのに、ただ「ゲテモノ食い」のレッテルを貼られただけだった。これはなんか腑に落ちない…。

【解説】
　韓国人はポンテギを虫と認識していないのだろうか。虫はゲテモノだがポンテギは食べ物だというのはいまだ腑に落ちない。

（初出：The Daily Korea News 2011年11月10日号　note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります）