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むかし書いた韓国コラム #579

 ソウル市内の飲食店の主要メニューでもっとも塩辛い食べ物はキムチであることがわかった。ナトリウム含有量を基に判断したもの。キムチは100グラム当たりナトリウムが554.9ミリグラム含まれていた。次いでサンマ入りキムチチゲ、テンジャングク、テンジャンチゲ、メウンタンなどが塩辛いメニューとなった。一方、ナトリウム含有量が最も低いのはソルロンタンの24.2ミリグラムで、キムチの23分の1にとどまった。ただソルロンタンは塩を加えて食べるため、実際の含有量はもっと高くなる。塩分の取りすぎは健康にも良くないので注意が必要だ。

 そういえば以前食事の席で、出てきたテンジャンチゲが塩辛いからと、同席した知人が水を少し加えて食べていた。適度な味に調節できた知人は「これで食べやすい味になったし、塩分摂取量も控えられるだろう」とご満悦のようす。でもよほどおいしかったのか、最終的に汁まで残さず完食してしまった。残念ながらこれでは塩分摂取量に変化はない。食事時の塩分には気をつけたい。

【解説】
 韓国で食事の際にキムチは避けて通れないが、キムチの塩分含有量が多いということは、キムチを食べなければ意外に健康的な食生活になるのではないか。でもキムチはキムチで発酵食品であり健康に良い食べ物とされている。細かいことを言わずに食べたいものを食べてる方が変にこだわってストレスをためるよりもましか。

(初出:The Daily Korea News 2015年9月9日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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