大人の発達障害~家族の立場から~⑤
ウッドエイト社会保険労務士事務所スタッフのMです。
私の息子は発達障害でADHDの診断を受けていますが、現在は地方公務員として働いています。
家族としてこれまで経験したことや感じたことをお伝えしようと思います。
前回は「障害年金」について考えました。
今回も「障害年金」の続きです。
障害年金の支給金額
令和6年度は障害等級1級は年額102万円、2級は81万6千円です。
少ないと感じましたか?
障害年金で全てバラ色と言うわけにはいきませんが、就労に困難や制限がある人にとっては大切な基礎的な収入です。
友人の場合
自身のお子さんの障害年金の受給申請をした友人が二人います。
一人の方のお子さんは大学を卒業して就職はしていませんでした。
25歳が近づいて、年金を受ける権利(支分権)の時効前に申請しようと考えたという事でした。
発達障害の診断が早期(学齢期など幼い時)からついている場合は、「20歳前傷病」と言い、障害が認定されると20歳以降に年金が受給できます。
友人のお子さんは障害認定を受け、20歳から25歳までの年金を一括受給し、その後は年金で受け取っています。
もう一方の友人は、お子さんの発達障害は小学校の高学年からわかっていました。
そのお子さんは、大学卒業後図書館司書として働いている間に白血病になって治療のために仕事が出来なくなってしまいました。
治療の結果、病気は良くなって退院したのですが、免疫力の低下で感染症にかかりやすいので「コロナ過」以降外出が出来ない状態が続いています。
最初は傷病手当金を受給していましたが1年6ヶ月の支給期限が来てしまったため、障害年金の受給申請をしようとしたそうです。
その方は残念ながら必要な医師の診断書が揃わなかったため、障害年金の申請ができなかったと聞きました。
障害年金の受給申請は、日本年金機構が指定している用紙と指定された添付書類をそろえて提出して行うのですが、書類作成は簡単なものとは言えません。
書類の作成には、受給する方の病気や障害の状況と経緯を時系列で良くわかっている必要があります。
援助が必要な方にスムーズに提供されるものであってほしい、と願っています。
我が家の息子は、就職して2回目の夏になります。
夏休みを一週間取らなくてはいけないけれど、いつ、どうやって取ろうかと悩んでいました。
私などは、まとめて一週間取れるならそうしたら良いのに、と思うのですが、1ヶ月に2日ずつ分散して取得するのだそうです。
自分の人生を自分の思う通りに生きてくれればそれで十分、と思う毎日です。