自分の「学び」を整理する②
自分の内面に
ベクトルが向きすぎて
ちょっと苦しかった時期、
小学校時代の友人と映画を
観に行った。
映画は全くもって
面白くなかったが、
彼女との会話は
ピカイチに楽しかった。
友人はこう語った。
「私は自分の中を
見るより、自分の外に
あるものの方に関心が
ある。地球環境とか、
それに影響する動物とか。」
その視点が私の中に
小さな灯りをともし、
心の闇をうっすらと
溶かす手助けをしてくれた。
誰かの言葉がきっかけで、
自分の中でゆるやかな変革が
起こったりするものだ。
友人はその後、獣医大に
進学し、実際、獣医師になった。
気持ちが八方塞がりな
時は、水族館へ行ったり、
公園を散歩したり、
当時住んでいた川沿いを
雲を眺めながらひたすら
てくてくと歩いた。
「動いたり騒いだりする
から人間が目立つけど、
物言わぬ植物や虫や魚の美
には目を見張るものがある。
それらの方が、むしろ存在感
がある。」とか、
よく日記に綴っていた。
ベクトルの向きが移動
し始めたら、物事を
前向きに、また冷静に
受け止められる自分がいた。
大人になってから、
レイチェル・カーソンの
センス・オブ・ワンダー
(不思議さに感嘆する感性)
の価値を深く理解するように
なったのも、このあたりが
起点になっていると思う。
(運営している英語教室の
クラス名にも、wonderを
使っている。)
「もっと視点を増やしたい」
「色々な人と出会いたい」
「純粋に学びたい」
高校卒業後は、
大学に進学したいと
思うようになった。
続く