足りないところを埋め合うふたり
#読後感
「夜明けのすべて」 瀬尾まいこ 水鈴社
一言で言うと、「希望の本」だと思う。
学生の頃から苦しめられた#pms で会社を逃げるように辞めた女の子と、順風満帆な生活を送っていたのに、突然#パニック障害 になって会社を辞めた男の子。
二人が出会って、お互いの病気と向き合って、今の自分を諦めないでいこうとする物語。
どんなにこの2つの病気が辛いのかを知り、正直、驚いた。
私も同じ事になればきっと、絶望的になり、生きていく意味を失い、全てを諦め、今の自分を否定していくに違いない。
こんな自分は嫌いだ、と。
病気に限らず、人は皆、各々の悩み、コンプレックスや足枷があるだろう。
隣の芝は青いから、「何故自分だけ?」と孤独に悲観する事もあるだろう。
でも、#自分がどうありたいか 、探求する事、そして、どの状況でも好きなことを楽しんでいける心持ちを持つ、そうすれば世界は変わるんだ。
優しい話だ。
そして、とても人間臭い話。
みんなに読んでもらいたいなぁ、という話。