見出し画像

ほのぼの生きる  084_20230406

善意?おせっかい(傲慢)?いや、正義!

新年度に入って4日目。
3日ほど我慢してみた。
でも私の前職に対するお節介の気持ちがざわざわと沸き立つ。

私は昨年末に退職した。
そこから3か月の無職を経験した。
毎日だらだらとした時間を過ごし、もはや職場に復帰できないほどの体たらくぶりが気になるが、それでもいつでも働きたいという気持ちは残っている。

ただ、せっかく決心した退職と次のステップのために得た時間ゆえ、有効活用しなければとあれやこれややってみており、次なる転職は簡単にするつもりは「今のところ」ない。

この3月末で私の後任者(A)が退職した。
たったの3か月。新しい後任者(B)が4月3日(月)からポジションについたのだが、いささか不安である。

後任者(A)は少々限界ぎみであった。さっさと楽な仕事に転職してしまった。
次の後任者となる人を心配していた時、(B)になったと聞き、ほっと安心した。彼はできる人だからだ。私よりも学歴があるし、若いがとても優秀な職員だった。なのでとても安心していた。

それにしても新しい仕事だ。大丈夫だろうか。
後任者(A)は「私は働きに出るし、たったの3か月しかやっていないので、よく分かりません。何かあれば、うぉんのすけさんを頼るように言ってもいいですか?」と聞いてきた。
私は一つ返事でOKをした。

ところが、待てど暮らせど(B)からの連絡が来ない。
さて・・・どうしたものか・・・

①彼はとても優秀なので人に聞かずとも仕事ができる
②彼は私に遠慮して聞きたくても連絡してこない
③彼はプライドが高いので人に聞くなんてことはできない

①であれば問題ないのだが、私が8年も過ごした職場での経験上、人に聞かないで仕事をするというのはなかなか難しいことだった。
特に年度初めは特別な行事がたくさんあるため、人を頼った方が効率がよい。もし②と③の理由で連絡をしてこないのであれば、ナンセンスだ。

3日間我慢したが、今日は我慢ができなかった。
私はそこまでのお人好しではない、そんなに人を助けるほど暇でもない。
お節介か?自分の方が仕事を知っているから聞いてこい的な傲慢さから来るものなのか。

実家の母からは釘を刺されていた。
「もう前職場のことに口を出すな!向こうから聞いてくるまではあんたが先に動くことはない。人はあんたの善意を悪い風にとることだってある。良かれと思って口を挟めば、辞めたもんが何様のつもりだっ!って怒りを買うことにもありかねないし、迷惑になることだってある。」

自問自答を繰り返す。

なぜ私はそこまでして前職場のことが気になるのか。

そこにはその職場の助けを待っている人たちがたくさんいるからだ。
サービスを受けたいお客さまがたくさんいるからだ。
私が見ているのは、職場の人間ではない。
その先にいるお客さまなのだ。

やっと腑に落ちた。

そうか、私は、後任者(B)が遠慮して聞かないことにより、その先にいるお客さまへのサービスが低下することが嫌なのだ。
強いては、そのサービス低下により、職場全体の評価が下がるのが見ていられないのだ。

私は、辞めた人間ではあるが、職場が嫌いで辞めたわけではない。前職場の繁栄を心から願っている。そして前職場に携わる多くの人たちに、このサービスを受けてよかったと思ってもらいたい。

これは私の勝手な願いとポリシーだ。
仕方がない。
恥を承知で連絡してみよう!

「私はあなた自身に協力したいわけではなく、お客さまに責任を果たしてもらいたくて協力したいのです。そのための協力を惜しみません。困ったことがあったら、すぐに連絡してください。誰かが不利益を被るようなことがあれば、私はすぐに助けに行きます。」

ありがとうございます。
と返事は来た。
匙は投げられた。
あとは、彼次第だ。
私が迷惑になることがあるかもしれない。
だから、それはもう彼に任せるしかない。
今後連絡がこなくても、私はもうそのことを気にすることはないと思う。
私は私の気持ちで、彼に伝えたのだから。

これで少しスッキリした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?